ブラジル代表は6日、国立競技場で日本代表と対戦。1-0と勝利し、キリンチャレンジカップ2022のタイトルをつかんだが、アルゼンチンやブラジル国内のメディアがキリンチャレンジカップの価値に言及している。

 ブラジル代表は前半から主導権を握ったが、日本代表の強固な守備陣やファウルの多さに苦戦。それでも77分にPKを獲得すると、これをFWネイマール(30)が落ち着いて決めて先制に成功。その後は日本代表の反撃を断ち切り、1-0で勝利。試合後にはキリンチャレンジカップ優勝杯の贈呈式が行われた。

 このブラジル代表の勝利に対して、アルゼンチン紙『Ole』は公式ツイッターアカウントで「ブラジルは日本に1-0で勝利し、今シーズン初のタイトルとなるキリンカップを手に入れた。あなたはそのことを話すのだろうか、それとも私が話すのだろうか」と投稿。キリンチャレンジカップの価値が低いと主張するとともに、ブラジル代表を揶揄していた。

 すると、ブラジルメディア『METROPOLES』は「ブラジル代表が東京で獲得したトロフィーを、アルゼンチン紙が揶揄した。両国のライバル関係はますます熾烈になっている」と言及している。

 そして『Ole』の報道の仕方に対して「もちろん、このキリンカップには何の価値もないし、アルゼンチン人は本当にブラジル人をからかいたかっただけなのだろう」と見解を披露。キリンチャレンジカップのタイトルに価値がないという指摘を認めたのだ。

 一方、ネイマールは試合後に自身のインスタグラムアカウントを更新。キリンチャレンジカップのトロフィーを持つFWリシャルリソン(25)やFWラフィーニャ(25)との3ショットを公開するとともに「奴らはワールドカップで優勝したのか?」とアルゼンチン代表に対して挑発的なコメントを残していた。

 このネイマールの振る舞いに対して、『METROPOLES』は「信じられないかもしれないが、ネイマールはアルゼンチンの挑発に乗り、カップを手にSNSに登場した。ワールドカップの前に、アルゼンチン戦が残っていることを覚えておかなければならない」と否定的な見解を示している。

 なおアルゼンチン代表は今月1日、フィナリッシマ2022・イタリア代表戦で3-0と快勝。EURO王者と南米王者の一発勝負によるフィナリッシマ2022の初代王者に輝くと、アルゼンチン代表の選手たちは試合後に「ブラジル人、どうした?ブラジル人、何が起こったか?5回のチャンピオンがしわくちゃに!」とブラジル代表を揶揄するチャントを熱唱していた。