日本代表MF柴崎岳(レガネス/スペイン)が、10日に行われたキリンカップサッカー2022のガーナ代表戦(○4-1)を振り返った。
左インサイドハーフ(IH)でフル出場した柴崎は、「チームとして相手のポジションなどを見ながらプレーをしようという意図は持ちながらできたと思う。個人的にゴール前に入っていくタイミングとかは『できれば入っていこう』という意識は持っていた。何回かそういうシーンがあったということはタイミングを作れているということかなと思います」と自身のプレーを振り返り、ガーナが予想外の3バックを採用してきたなかでも、「自分たちの形でミスマッチを起こしたり、ポジションの優位性を作れたりした。僕の中では徐々によくなりつつ、攻撃の形ができていったという印象があります」と、一定の手応えを口にした。
特に今回の一戦は、東京五輪世代の三笘薫、久保建英、堂安律といった攻撃的な選手が前線に並んでいたこともあり、「(遠藤)航の守備サイドやサポート役を補完しながら、タケ(久保建英)が攻撃に関わっていく。攻守のバランスは見ながらプレーしていた」とコメント。若い攻撃陣をより自由にプレーさせつつ、「(三笘)薫や(堂安)律、タケも律とポジションチェンジを繰り返しながら、(山根)視来も絡んである程度攻撃の形ができていた」と評価。「1点目など、サイドから中の崩しのパターンはいくつか良いものがあったので、もっともっと攻撃の幅を増やして、共通意識をチームとして持てればいい」と、今後を見据えた。
また、インサイドハーフでコンビを組んだ久保との関係性については、「この1試合だけではなんとも言えない」と述べつつ、「色んな人との組み合わせで11人全員の良さが出るチーム構成がベストだと思うので、選手のプレースタイルや特徴を互いに生かし合う補完し合うような関係性や動き方を磨いていければ、今回の航と僕とタケの3枚だけではなく、もっと色んな使い方ができる部分はあると思う」と主張。今後、チームに不測の事態が起こる可能性も指摘し、様々な選択肢を持って、連携面を深めていくべきとの考えを示した。