日本代表FW南野拓実のモナコ移籍決定に際し、リヴァプールのユルゲン・クロップ監督がコメントした。クラブ公式HPが伝えている。

 ザルツブルク在籍時代、2019-20シーズンに出場したチャンピオンズリーグの直接対決でゴールを決めたことなどもあり、2020年1月にリヴァプールへと加わった南野。サウサンプトンへのレンタル移籍を経験し、カップ戦中心の出場も多く、定位置を確保するには至らなかったが、指導していたクロップ監督は、事あるごとに南野のサッカーに対する姿勢などを称賛していた。

 退団が決定し、「タキ(南野の愛称)を見送ることはつらい。しかし、彼にとっては素晴らしく、ふさわしい移籍になる」と、寂しさを口にしつつ、フランスの名門への移籍は重要なことでもあったとコメント。

 改めて南野とともに過ごした時間を振り返り、その姿勢を最後まで称えるとともに、送り出す気持ちを次のように話している。

「偉大なプロフェッショナルで、スーパーで、才能を持った選手だ。人としても温かさに溢れ、みんなをポジティブにしてくれた。正直、監督にとっての“夢”だった。ここでうまくいかなかったと考えている人は確かにいる。だが、それは間違いだ。私はそのことについて受け入れられない。彼の貢献度は、私たちが先発出場として与えた機会よりもはるかに大きかった。出場した試合だけでなく、すべてのトレーニングにおいて、毎日より良いものにしてくれた。パーフェクトな姿勢であり、勝者のメンタリティーだ」

「彼のパフォーマンスとゴールで、チャンピオンズウォール(リヴァプールのタイトル歴が飾られる壁)を何回も塗り替えた。彼のここでの功績が風化することはない。モナコで大きな成功を手にするだろう。成長し、活躍する姿を、私たちは祝福と羨望が入り混じった気持ちで見つめることになるだろうね。私たちの感謝の思いと成功を願う気持ちとともに、彼は去っていく。ありがとう、タキ」

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