サッカー日本代表は24日、EAFF E-1サッカー選手権2022(旧東アジアサッカー選手権)決勝大会・中国戦で0-0の引き分けに終わった。その中国戦では、パリ・サンジェルマン(PSG)日本ツアーの公開練習、そして今週末開催のJ2リーグ一部試合の観客数を下回っている。

 名古屋グランパスのホーム・豊田スタジアムで開催された中国戦では、スタジアム最大収容人数を50%に制限した上で「声出し応援エリア」が設けられていた。そのため今回は最大20000名程度の収容が可能だったものの、観衆は10526人にとどまった。

 一方で「パリ・サン=ジェルマン ジャパンツアー2022」の公開練習が、中国戦と同じ時間帯に開催。練習見学が有料にもかかわらず、パナソニックスタジアム吹田には約17000人のファンが詰めかけていた。

 さらにJリーグの公式発表によると、23日夜に行われた明治安田生命J2リーグ第28節・ベガルタ仙台対V・ファーレン長崎(ユアテックスタジアム仙台)の観衆は11338人。アルビレックス新潟対ファジアーノ岡山(デンカビッグスワンスタジアム)の観衆は12722人だったという。

 なお日本代表は19日、茨城県立カシマサッカースタジアムで香港代表と対戦しているが、この時の観客数が5000人にも満たなかったことが話題を呼んでいた。

 また株式会社鹿島アントラーズFCの代表取締役社長を務める小泉文明氏は香港戦後、「観客数は4980人。当然ご来場頂いたサポーターの方々には感謝ですが、カシマだから、火曜だから、香港が相手だからと言い訳せずに協会やリーグと今の代表人気を考えないとサッカー人気の停滞は本当に危機感しかないですね。一生懸命プレーしてる選手のためにもやるべきことがあります」

 「ちなみに、昨日のPSGの練習は有料で1万人以上、カシマスタジアムでの水曜のカップ戦でも今日以上入ってます。協会とリーグでもっと距離感近く危機感を共有したいですね」とツイートするなど、代表人気低下に危機感を募らせている。