スペイン2部レガネスは日本代表MF柴崎岳(30)のFIFAワールドカップ・カタール大会出場に備えて、今夏の移籍ウィンドウでミッドフィルダー獲得に動いているが、大きな問題を抱えているようだ。16日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 柴崎岳は2020年9月にレガネスへ加入すると、移籍1年目から出場機会を確保。日本代表戦との重複により数試合でメンバー外となる中、昨季はリーグ戦全42試合中28試合に先発出場していた。

 そして今季もプレシーズントレーニングから好調ぶりをアピールすると、今月3日にはアルコルコンとのダービーマッチで前半2分に先制ゴールをマーク。13日のスペイン2部開幕節・デポルティーボ・アラベス戦ではフル出場している。

 そんな柴崎岳は、カタールW杯アジア最終予選で10試合中5試合に先発出場。レガネス幹部は先月、スペイン国内メディアのインタビューで「我々は今クラブにいる選手に満足している。だが、シーズン途中でワールドカップがあり、柴崎岳は間違いなく参加する。そのため1カ月くらい本来の戦いができないかもしれない」と、同選手のW杯メンバー入りが確実との見方を示していた。

 『アス』の報道によると、レガネスはストライカー確保を最優先事項に掲げているほか、柴崎岳のバックアッパーやウインガーの獲得も目指している模様。ただサラリーキャップの上限を超える可能性があり、ストライカーの獲得で今夏の補強を終了する可能性があるという。

 なお柴崎岳は2018年のロシアW杯や2019年のAFCアジアカップでプレー。カタールW杯アジア最終予選では10試合中5試合に先発出場していたが、今年1月以降はMF田中碧(23)やMF守田英正(27)らの台頭もありベンチスタートとなる機会が多かった。

 ただ今年6月のキリンチャレンジカップとキリンカップサッカー計4試合でもメンバー入り。ブラジル戦で後半途中からピッチに立ったほかガーナ戦で先発出場するなど、カタールW杯にむけてのテストマッチで出場機会を与えられている。