この夏はベルギーの選手たちが動いた

ワールドカップまで残り3ヶ月。この夏の移籍はワールドカップへ何らかの影響を与える可能性が高いが、注目したいチームの1つがベルギー代表だ。

黄金世代にとって最後とも言われる今回のカタール大会だが、この夏は代表選手たちに動きがあった。

ポジティブな動きでは、FWロメル・ルカクがチェルシーからインテルへ戻ったことだろう。インテルではさっそくゴールを記録しており、あのままチェルシーで続けるよりかはセリエAに戻った方が良かったはずだ。

一方で気になるのは最終ラインだ。今も代表にはDFトビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲンのベテラン2人が招集を受けているが、このうちフェルトンゲンは所属するベンフィカでポジションを勝ち取れていない。今夏に母国ベルギーのクラブへ戻る可能性もあるようで、まずは出番が欲しい。

もう1人は今夏にリヨンを離れてフリーになっているDFジェイソン・デナイエルだ。アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンがベテランになっていることを考えると、デナイエルの存在も重要だ。しかし、まだ移籍先が決まっていない。

ベルギー『Soccernews』はデナイエルに中東行きの可能性があると伝えており、この判断に納得していない。中東のクラブはサラリー面で魅力かもしれないが、リーグのレベルは5大リーグから落ちる。そこでプレイすることはベルギー代表にとってプラスとはならないだろう。

前線ではFWエデン・アザールがレアル・マドリードに残っているが、やはり主力にはなれていない。黄金世代のエースとも言えるアザールがカタール大会までにどれだけ出番を得られるかは代表監督ロベルト・マルティネスも気にかけていることだろう。

他にはFWディボック・オリギ、チャールズ・デ・ケテラエルの2人がミランへ移籍したが、セリエA王者ともなればライバルも多い。まずはポジション争いに勝つ必要があるが、果たして上手くいくのか。

FWミッチー・バチュアイはまだチェルシーとの契約が続いており、アドナン・ヤヌザイもフリーの状態だ。

ルカクを除けば疑問の残る選手も多い状況だが、ベルギーの選手たちはワールドカップまでに最高の状態を作り上げられるのか。