バルセロナに所属するFWピエール=エメリク・オーバメヤンがマンチェスター・シティ戦で圧巻のボレーシュートを決めた。
■圧巻ダイレクトボレー
現地時間8月24日、チャリティーマッチとしてバルセロナ対マンチェスター・シティの親善試合が行われた。ホームのバルセロナではオーバメヤンやセルヒオ・ブスケツ、フェラン・トーレスやハフィーニャなどがスタメン入り。一方、マンCはフィル・フォーデンやフリアン・アルバレス、ベルナルド・シウバらがスタメンに名を連ねた。
ジョゼップ・グアルディオラ監督のカンプ・ノウ凱旋試合ともなったこの一戦。先制したのはマンC。セルヒオ・ゴメスが左サイドから高いクロスを送ると、バルサGKイグナシオ・ペーニャがまさかのファンブル。このミスを見逃さなかったアルバレスがゴールを決めた。
思わぬ形で先制されてしまったバルサだったが、移籍が噂されるオーバメヤンが同点ゴールを決める。前半29分、ペナルティエリア手前左寄りの位置からのFKをハフィーニャが蹴ると、ボールはファーサイドへ流れる。このボールをエリア右でオーバメヤンがダイレクトボレーで狙うと、角度がない場所ながらニアサイドをすり抜けてゴールに吸い込まれた。
この”まさかのゴール”の動画をバルセロナ公式ツイッターが投稿すると、1万5000以上のいいねがついており、「これぞストライカーだ」や「このゴールが好きだ」などのコメントが集まっている。
また、「最後のゴール」や「オーバメヤンのこんなにも静かなセレブレーションを見たことがない」、「チェルシーに行くようだ」などのコメントも寄せられた。英メディア『スカイスポーツ』などは、バルサはサラリーキャップ枠を空け、ジュール・クンデの登録を完了させるためにオーバメヤンを放出候補とし、チェルシーへの移籍の噂が報じている。そのこともあってのコメントだろう。確かに、ゴール直後のオーバメヤンの喜びは小さかった。
■チャリティーマッチの結果
オーバメヤンのゴールで同点としたバルサは66分にフレンキー・デ・ヨングのゴールで勝ち越しに成功。しかし、ジョアン・カンセロの折り返しにコール・パルマーがダイレクトで決めて再び同点に。79分にメンフィス・デパイのゴールでバルサが再び勝ち越しに成功するも、リヤド・マフレズの試合終了間際のPKで3−3のドローに終わった。
バルサはホームのカンプ・ノウで筋萎縮性側索硬化症(ALS)撲滅へ向けたチャリティーマッチとしてマンCと対戦。バルサでアシスタントコーチを務めた経験もあり、この難病を公表したフアン・カルロス・ウンスエ氏の主導で行われた。