サッカー日本代表の新ユニフォームが29日に発表され、アディダス『サッカー日本代表 2022 ユニフォーム』発表会にMF久保建英がオンラインでゲスト参加した。
今季からスペインの名門レアル・ソシエダに所属する久保は、6月の日本代表活動期間中に初めて新ユニフォームを見て「斬新なユニフォームで、いい意味で驚いた」という。そして「パッと見でグラフィックやデザインがすごく派手で、斬新なので、記憶に残りやすい。見た目で覚えてもらいやすいのかなと思います」と、新しいデザインの印象を語った。
日本代表の新ホームユニフォームには「ORIGAMI」をコンセプトにしたグラフィックが施されている。このデザインは今からちょうど20年前の2002年に行われた日韓ワールドカップの決勝戦後、勝者を祝うため日本の空に舞い上がった約270万羽の折り鶴からヒントを得ているという。
久保は今夏、レアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍。個人としてはラ・リーガ開幕戦でゴールを挙げ、チームも3節までを終えて2勝と好スタートを切っている。そうした現状について「開幕戦で点を決めることができて、チームとしても個人としても上々の滑り出しだと思いますし、3試合で勝ち点6ということで、及第点かなとは思っています」と久保は言う。
そのうえで「今季は結果を求めていきたい」と、さらなる活躍への決意も語った。
「ゴールとアシストともに、この3年間を上回っていくのは当たり前の大前提として置きつつ、ゴールとアシストを足して20ゴールに絡めれば上出来なのかなと思っています」
日本代表としては9月のドイツ遠征がカタールワールドカップ前最後の活動になる。残された準備時間が少ない中で、久保は「僕はしっかり腹をくくっている」とも述べる。
「(カタールワールドカップの日本代表メンバーに)選ばれるつもりで、しっかり試合に出るつもりで準備をしている。今、僕ができるのはレアル・ソシエダでそれ相応の結果を出すことだと思うので、ただその1点にフォーカスしてやっていければと思っています」
自身初の大舞台に向けて「僕は今までワールドカップを1人の観客として見ていたので、選ばれたらプレーする側として、今まで僕が日本代表の選手に魅了されてきたように、今度は僕が魅了する側になっていければと強く思っています」とも語った久保。新たな日本代表ユニフォームからも新たなエネルギーやモチベーションを得て、11月のワールドカップ本大会に向けてより力強く成長していきたいところだ。
(取材・文:舩木渉)