プレミアリーグ第6節が4日に行われ、マンチェスター・Uとアーセナルが対戦した。

 マンチェスター・Uは、クラブ史上2番目の高額移籍金となる9500万ユーロ+500万ユーロ(総額約139億円)でアヤックスから獲得したばかりのブラジル代表FWアントニーを早速右サイドでスタメン起用。開幕5連勝で首位に立つ絶好調のアーセナルは左SBに負傷から復帰したオレクサンドル・ジンチェンコが入り、そのアントニーと対面する形となった。

 立ち上がりからホームのマンチェスター・Uが押し込む展開が続くが、12分にアーセナルは中盤でのボール奪取からブカヨ・サカのスルーパスに抜け出したガブリエル・マルティネッリがネットを揺らす。しかしVARチェックからのオンフィールドレビューでファールにより、取り消しとなる。

 徐々に押し込む時間を増やすアーセナルは32分、マルティン・ウーデゴーアのアーリークロスにマルティネッリがヘディングで合わせたが、GKダビド・デ・ヘアが好セーブを見せた。

 迎えた35分、マンチェスター・Uはクリスティアン・エリクセンからブルーノ・フェルナンデスへ縦パスが通ると、左サイドのジェイドン・サンチョ、中央のマーカス・ラッシュフォードとつなぎ、最後はアントニーがペナルティエリア内右でGKと1対1の状況から左足で決めた。

 後半、アーセナルが優位に試合を進めていくと60分、ウーデゴーアからガブリエル・ジェズスへの縦パスがDFにクリアされたところを拾ったがサカが決めて、同点にする。苦しい時間が続くマンチェスター・Uだったが66分、相手パスを自陣で奪うとエリクセン、B・フェルナンデスと縦につなぐとスルーパスに抜けたラッシュフォードが決めて勝ち越しに成功した。

 75分、自陣からB・フェルナンデスのスルーパスが一気にDFライン裏に出るとエリクセンが受け、並走していたラッシュフォードがこの試合2点目を獲得して、マンチェスター・Uが突き放した。試合は3-1でマンチェスター・Uが勝利している。なお、アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は80分から途中出場した。

 アーセナルの開幕からの連勝は5でストップし、2位マンチェスター・C、3位トッテナムとの勝ち点差は1となった。マンチェスター・Uは開幕2連敗スタートだったが、4連勝で5位に浮上している。マンチェスター・Uは8日にヨーロッパリーグ・グループステージ第1節でホームにレアル・ソシエダを迎える。アーセナルは同じく8日にヨーロッパリーグでチューリッヒとアウェイで対戦する。

【スコア】
マンチェスター・U 3-1 アーセナル

【得点者】
1-0 35分 アントニー(マンチェスター・U)
1-1 60分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
2-1 66分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)
3-1 75分 マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)

【動画】鮮やかパス交換からアントニーのデビュー弾!