代表に値する数字は残している

22-23シーズンのプレミアリーグがスタートし、ここまで6節が終了した。得点王争いはマンチェスター・シティのアーリング・ハーランドが10ゴールと独走し、フラムのアレクサンダル・ミトロビッチ、トッテナムのハリー・ケイン、ブレントフォードのイヴァン・トニーが続く。

このトニーは昨季ブレントフォードが昇格後大きく名を揚げたストライカーだ。イングランドの実質2部であるチャンピオンシップでは33ゴール10アシストと異次元の数字を残し、昨季のプレミアでは12ゴール5アシストを記録。昇格組を支える得点源として得点を量産し、残留に貢献した。そんなトニーは今季も好調で、ここまで6試合で5ゴール2アシストと計7得点に関与している。

英『The Athletic』ではこのトニーがイングランド代表に招集されるべき選手だと主張している。

トニーはアンダー世代での招集もなければイングランドのフル代表入りもまだ果たしていない。だがプレミアで残した数字は素晴らしく、同紙によると、2021年8月以降トニーの17ゴールよりも数字を残したイングランド代表のストライカーはタミー・エイブラハム(18)とケイン(22)しかいないという。

ケインは当確として、椅子を争うのはエイブラハム、ドミニク・カルヴァート・ルーウィン、オリー・ワトキンス、パトリック・バンフォードあたりになる。しかしカルヴァート・ルーウィンとバンフォードは怪我での離脱が多く計算できない。ワトキンスも素晴らしいプレイヤーだが、今季はまだ1ゴール2アシストしか残せておらず、トニーと比べると霞んでしまうか。

得点力もそうだが、トニーはゴール以外でチームに貢献できるFWだ。体が強く前線でボールが収まり、パスが上手い。“ケイン2.0”のような選手として知られており、いつプレミアのビッグクラブに引き抜かれてもおかしくない。

9月に開催されるネーションズリーグでの2試合でトニーが招集されればワールドカップ・カタール大会への道は開かれるだろう。まだ26歳とこれからの選手であり、彼がカタールでスリーライオンズを勝利に導くヒーローとなるのだろうか。