モナコでの地位確立できず

今夏の移籍市場でリヴァプールからモナコへ移籍した南野拓実。リヴァプールでは限られたプレイタイムの中で結果を残しており、出場機会が増えると予想されるモナコで活躍を期待する声は多かった。

しかしモナコでのスタートは上手くいっていない。リーグ戦はここまで7試合が行われたが、128分で1アシストのみ。直近のリーグ戦はベンチ入りするも出番はなく、2試合ピッチに立てていない。チームはその中で2連勝を達成しており、先発に返り咲くのは難しいか。

このスタートダッシュ失敗は日本代表のポジション争いにも影響するだろう。現状[4-3-3]の左ウイングでの1番手だが、三笘薫はブライトンで出場機会を増やしており、プレミアで存在感を残した。突破力、そこからのチャンスメイク、シュートと目に見える武器を持っており、森保監督が南野を差し置いて三笘を1番手として考えていてもおかしくない。

レアル・ソシエダに移籍した久保建英は左サイドでも活躍できることを証明した。ELマンチェスター・ユナイテッド戦では途中から左サイドにポジションを移し、対峙するヴィクトル・リンデロフを圧倒して好機を演出。ダビド・シルバのPK獲得に貢献しており、新チームでの存在感は大きい。

反対の右サイドには好調の伊東純也、堂安律がおり、トップ下で勝負しようにもこちらも結果を残している鎌田大地がいる。10番を背負う南野だが、日本代表での2列目の序列は下がってきているのかもしれない。