日本サッカー協会(JFA)が15日、9月にドイツで行われる『キリンチャレンジカップ2022』に臨む日本代表メンバーを発表。すでに現地入りしている森保一監督がオンラインでの取材に対応し、今回のメンバー選考などについて言及した。

 まず、直前の試合や練習で負傷したDF板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)やFW浅野琢磨(ボーフム/ドイツ)、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)らの現状について話が及ぶと、「これからどう回復していくかは、もちろんわからない部分はありますが、見通しでいくとW杯本大会前にはしっかり戻って選考対象になる状態だと聞いております」とコメント。さらに、「まずは焦らずにしっかりと治して、W杯直前の自チームの試合で良いパフォーマンスを見せてもらえるように期待したい」と続け、エールを送った。

 その一方で、MF相馬勇紀(名古屋グランパス)やFW町野修斗(湘南ベルマーレ)といった『EAFF E-1 サッカー選手権』で活躍した選手が招集されたことについては、「E-1の前から、そしてE-1、その後のパフォーマンスを見て、彼らがこのグループに入ってもしっかりチームとして機能できるパフォーマンスを確認できたので、今回のメンバーに選ばせてもらいました」と説明し、「このメンバーに入ったとき、トレーニングの中から、そして試合でプレーするチャンスがあれば、自分ができること、自分がチームにためにできることを思いきって見せて欲しい」と期待を寄せた。

 また、久々の招集となったDF瀬古歩夢(グラスホッパー/スイス)に関しては、「グラスホッパーに移籍して、この新しいシーズンはレギュラーとして試合に出ていますし、去年移籍したときから、強く激しくインテンシティ高く戦うなかで、強さを身につけ、DFではありますが、彼が持っている攻撃の組み立てや対人の強さの部分を発揮できている」と評価。今回のグループに入っても活躍できるとの見解を示した。

 その他にも、負傷などもあって招集外が続いていたDF酒井宏樹の復帰についても触れ、「Jリーグでも後半からアグレッシブにプレーできるところを確認できたので招集させてもらいました」と、昨日の試合を確認したことを明かし、30名の招集となったことについては「26名よりも、もう少し大枠で招集して活動した上でW杯に向かっていくほうが共有の幅もより増えて厚みも出るとこうところ」と説明。今回の選手たちが最終メンバーの中心であることを認めつつ、「まだまだ可能性がある選手もリサーチしているので、最後まで見ていきたい」との思いも口にした。

 日本代表にとっては、11月に開幕する『FIFAワールドカップカタール2022』を前に最後となる国際親善試合。日本と同じく本大会出場を決めているアメリカ代表と23日に、エクアドル代表とは27日に、いずれもドュッセルドルフ・アレーナで対戦する。