日本代表の三笘薫(ブライトン/イングランド)が20日、にメディア対応を行なった。

 日本代表は『キリンチャレンジカップ2022』のアメリカ代表戦(23日)、エクアドル代表戦(27日)に向け、試合を行うドイツのデュッセルドルフで始動した。チームに合流した三笘は今夏からブライトンでプレーしているが、ここまで先発出場はカラバオ・カップ2回戦フォレストグリーン・ローヴァーズ(3部)戦のみで、プレミアリーグでは4試合の途中出場(出場時間はわずか53分)にとどまっている。

 ここまでの今シーズンについて三笘は「出られていないので悔しい気持ちは大きいですけど、レベルだったりを体感できて、やれるところも増えてきている。チャンスがきた時にしっかりと結果を出せるようにと思っています」と振り返りつつ、「どういう選手が試合に出られて、練習の中でもばちばちやっているところはある。そこでしっかりとアピールし続ければチャンスはくると思っている。トップのところを見られているのは大きな収穫かなと思います」と手応えも口にした。

 三笘は前回の代表活動時に「相手が人数をかけていてもそこをいくのか、周りを使いながらチームとして人数をかけていくかの判断は、自分としても課題ですし、チームとしてもボールを持ったときのバリエーションが少ない」と指摘。自身のサイド突破以外のパターンもつくり、それをチーム内の共通認識として持つことの重要性を訴えたことなどが話題となった。

 この発言について改めて聞かれた三笘は「言葉だけで出てしまうので、批判的に見られたりするところもあると思いますけど、そういうのを感じたところは言っていかないといけないですし、そういう全体の問題点は自分たちも把握した上で改善していきたい」とその真意を明かし、「全然問題ないことだと思う。自分たちも客観的に見られていないところもあるので、そういったところの声はしっかりと聞くべきだと思います」と強調した。

 また、「プレミアでやっている選手も多くないので、そういう役割はあると思います」と自身が発言する立場になりつつあることを認めた三笘は「今後、自分もそうですけど、W杯で勝ちたい気持ちがどんどん強くなっているので、そういう言葉になったところはあります」と語り、次のように続けた。

「(東京五輪は)海外組ではなかったですし、そのレベルも分からなかった。自分が少しずつ試合に出るようになって、自分のプレーも他の選手にわかってもらえてきた部分も多いので、そこで自分たちがもっとやっていかないとという気持ちも出さないといけないなと思っていました」

 11月に開幕を控えるFIFAワールドカップカタール2022まで、今回の2連戦を含め、残り3試合となっている日本代表。三笘は「チームのコミュニケーションとしてはもちろん言っていきたいですし、自分のプレーをわかる選手も多いので、言わなくてもいいところもありますけど、コーチ陣と試合前に狙いを持つところではまだ分からないですけど、これからもっともっと精度を高めて、共通認識をしていくべきだと思います」とさらなる成長を誓った。