さすがの突破力と決定力を見せた

2-0とアメリカ代表を下した日本代表。前半、鎌田大地のゴールで先制するも、その後は追加点が奪えない時間が続いたが、ダメ押し弾を決めたのが三笘薫だ。交代で後半からの出番となると持ち味である切れ味抜群のドリブルで仕掛け、88分には素晴らしいゴールで森保ジャパンに追加点をもたらした。相手は欧州5大リーグでプレイするトッププレイヤーだったが、それでも三笘のドリブルは通用し、ゴールも奪っている。日本代表では8試合で5ゴール目であり、しかもすべて2022年のゲームで決めている。

三笘が所属するブライトンの地元紙である英『SussexLive』は新たな指揮官へのアピールに成功したと日本代表で活躍するサムライを称賛している。ブライトンだけじゃなく、国際舞台でも爪痕を残しており、新監督ロベルト・デ・ゼルビは三笘にどういった印象を持っているのか。

英紙が注目するのは三笘のスーパーサブとしての適性だ。日本代表では8試合の出場の中で途中出場は5回であり、その中で3ゴール決めている。ドリブルという明確な武器がある三笘の使い勝手はよく、相手が疲弊した後半に出すことが最大火力につながると日本代表での起用法から読み取れる。

デ・ゼルビ監督はシャフタール・ドネツクやサッスオーロ時代は日本代表と同じ[4-2-3-1]のシステムを好んでいる。三笘が入るのであれば左サイドハーフとなるが、アルゼンチン代表のレアンドロ・トロサールとポジションが被る。ドリブル突破、パスでのチャンスメイクとプレイの幅が広く、今季はリーグ戦で2ゴール1アシストを記録している。

三笘のスーパーサブの適性を利用するなら、スタートをトロサール、終盤に三笘投入がベストだろう。先発から出場機会を増やしてほしい気持ちもあるが、それぞれの強みを生かすとなると途中出場からの投入が三笘の良さを最大限生かすことができる。

アメリカ戦でもゴールと順調な三笘。ブライトンではプレイタイムを伸ばせていなかったが、コンディション不良は感じられず、逆にゴールを奪うほどに好調だ。次はエクアドル戦であり、チームメイトであるモイセス・カイセドらと戦うことになる。