ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(9月14日放送)において、守田英正が、ワールドカップへかける想いを激白。プロに至るまでの半生を振り返った。

【映像】僕にしかできないことが必ずある

プロ1年目の2018年ロシアW杯で掴んだ日本代表。守田は「本当にうれしかったし、これが日本代表かという。国家を歌うときとか、今までにないような感情になった」と振り返った。

守田は大学ナンバー1ボランチと言われ、複数のクラブからオファーが殺到。その中から自分の良さを最も理解してくれていると感じた川崎フロンターレへの入団を決めた。1年目からレギュラーに定着すると、Jリーグデビューから半年後の2018年に日本代表に初選出された。

「新しい自分に出会えたみたいな感情になって、当時のことは今でも覚えていますけど、興奮しましたね」と語る守田だが、これまでのサッカー人生は決して順風満帆ではなかった。

不遇の時期について「世代別のアンダーカテゴリーの代表にも入ったことがなくて。なので、どれぐらいの活躍をしたらどれぐらい見てもらえて代表に入れるのかが全くわからなかったので、本当に遠い存在だなとずっと思ってました」と語った守田。

小学校6年生のときに受けたガンバ大阪ジュニアユース試験に不合格。高校では全国大会に出場できなかった。「プロになりたい」という夢が持ちながらも、アピールの機会すらない日々。そんな守田に転機が訪れたのは流通経済大学への進学だった。

流通経済大学は数多くのプロ選手を排出している関東屈指の名門。そこで森田は攻撃的MFからボランチへとコンバートされた。すると、大学4年では全日本大学選手権で優勝し、さらに大会最優秀選手賞にも輝きプロへの道をつかみ取ったのだ。

守田は「僕にしかできないことが必ずあると思っている」と明言すると「『ボールを持つこと』にこだわりを持っていて。相手を見てサッカーをするということは僕にしかできないことだと思っているので、そこに自信を持っています」と、力強く語った。


photo:徳丸篤史 Atsushi Tokumaru