ことし11月20日に開幕する「FIFA ワールドカップ カタール 2022」。日本代表選手たちの素顔に迫る番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』(9月7日放送)において、中山雄太が、ワールドカップへかける想いを激白。長友佑都の人間性がわかるエピソードを語った。
【映像】長友の人間性に「普通にビックリした」
中山の持ち味が発揮されたのはW杯アジア最終予選の中国戦。日本1点リードの後半13分、長友に代わり中山がピッチに立つとその3分後、見事なピンポイントクロスで伊東純也選手のゴールをアシストし、日本の勝利に大きく貢献した。
メディアでは中山の先発出場を期待する声もあるが、実はこの中山の活躍を誰よりも喜んだのは長友だった。
ゴールの瞬間について中山は「(堂安)律や(原口)元気君にハイタッチしていたんですけど、横から走ってきてくれている先輩が見えたので、パッて見たら佑都君でした」と回顧。
「僕は普通にビックリしました。すごいうれしいなと、その場でも思いました」と振り返ると、「長友選手の人柄の本当に一部分だなと思う」とライバルを称賛できる長友の人間性にリスペクトを贈った。
このプレーに刺激を受けたのか、次のサウジアラビア戦では長友が大活躍。持前の運動量でピッチを駆け上がり決定的チャンスを演出。中山はサウジアラビア戦について「結局僕、最終予選でサウジアラビア戦が一番ダメだった。佑都君の活躍があったからこその勝利だと思っている」と反省を口にした。
「お互いに成長しあって、その競争ができるだけ高いところにあれば、結局(代表の)チームに還元されている」と語った中山は「本当に長友選手が素晴らしい人だからこそ生まれる関係の姿。もっともっと僕が圧倒的な存在になれればと思う」と、さらなる成長を誓った。
photo:徳丸篤史 Atsushi Tokumaru