ネーションズリーグでは深刻な得点力不足に
右サイドからリース・ジェイムズがクロスを上げ、それをルーク・ショーが押し込んだ時にイングランドのサポーターは久々の歓喜を味わうことになった。
27日に行われたネーションズリーグのドイツ戦にて、イングランドは実に8.5時間ぶりに流れの中からのゴールを決めたのだ。ショーのシュートはゴールラインぎりぎりで相手にクリアされたが、ボールがゴールラインを割っていたために得点が認められた。これが今年のネーションズリーグでイングランドが初めて奪った流れの中からのゴールだった。
イングランドが最後に流れの中からゴールを奪っていたのは、3月に行われたコートジボワール代表との親善試合だった。3-0で快勝したこのゲームを最後に、イングランドはネーションズリーグで深刻な得点力不足に陥った。
27日のドイツ戦を迎えるまで、ネーションズリーグでイングランドが奪った得点は1点のみ。その1点もFWハリー・ケインがPKで決めたものだった。
英『The Sun』は、27日のドイツ戦の71分にショーが決めたゴールが8.5時間ぶりの流れの中からのゴールだったと取り上げた。その直後にはMFメイソン・マウントも流れの中からミドルシュートを沈め、一時はドイツを追い詰めた。
最終スコアは3-3のドローだったが、同メディアはこの一戦でイングランドのサポーターが自信を得たと振り返っている。0-2とリードされたところから一時は3-2と逆転することになり、ワールドカップへ向けて弾みとなるのは間違いないだろう。
果たしてイングランドはワールドカップ本番でもドイツ戦のラスト20分で見せた勢いある攻撃を継続できるのか。タレントは揃っているだけに、積極的に仕掛けて流れの中からビューティフルゴールを連発してほしいところだ。