センターフォワード争いはまだどうなるか読めない
日本代表はワールドカップ・カタール大会初戦のドイツ戦で誰をセンターフォワードに据えるのか。ここはサポーターが最も注目しているポイントかもしれない。
最終ライン、中盤、2列目は計算が立つようになっているが、最前線だけは序列がはっきりしない。今月の親善試合でテストされた前田大然か、上田綺世か、セルティックの絶対的エース・古橋亨梧か、あるいは経験豊富な大迫勇也か。はたまたサプライズがあるのか。ここは森保一監督も最後まで頭を悩ませることになるだろう。
その中で英『Daily Mail』が注目選手に挙げたのは古橋だ。同メディアはワールドカップ開幕へ出場32カ国の実力をランキングにしているが、そこで日本を20位に選出。「グループ突破へセルティックの古橋はカギとなるだろう」と取り上げている。やはりセルティックでゴールを重ねていることもあり、世界的に注目されるのは当然だ。
問題は古橋をどう活かすかだ。今月の親善試合では思うようにボールに絡めず、ゴール前での良さを発揮することは出来なかった。セルティックほどゲームを支配できるわけではないため、強豪との戦いになればなるほど古橋の動き出しを活かすのは難しくなってしまう。前線で体を張ってボールを収めるタイプでもないため、古橋が最終メンバーに残れるかは分からない。
しかしセルティックでのゴール量産を見れば、古橋に期待をかけたくなるのも頷ける。ドイツ、スペインの強豪2チーム相手に森保監督はセンターフォワードへ何を求めるのか。スピードの前田か、強さの大迫か、得点力の古橋か。同メディアの期待通り古橋が出てくるかは分からないが、いずれにしてもセンターフォワードの人選がジャイアントキリングへのカギを握っているのは間違いないだろう。