ブンデスリーガに昇格したシャルケだが、今シーズンは苦しい戦いが続いている。そして、日本代表のキャプテンであるDF吉田麻也は厳しい立場に立たされている。

【動画】低迷するレバークーゼンに惨敗のシャルケ…守備も崩壊

ここまでのブンデスリーガで9試合を戦い1勝3分け5敗。18チーム中16位に位置し、降格圏に迫っている。

下位3チーム全てに日本人が所属するという残念な一面もあるなか、8日には第9節でレバークーゼンと対戦。勝ち点で下回る相手だったが、試合は4-0でレバークーゼンが圧勝していた。

同じく苦しむ下位チーム相手の大敗にファンの怒りは最高潮に。「クラマーは出ていけ!」とフランク・クラマー監督の解任を求める声も上がっていた。

ドイツ『ビルト』によれば、シャルケはレバークーゼン戦後に首脳陣で会議を行い、「チームのパフォーマンスは、計り知れないほど失望させた」と声明を発表。チームが再建に向けて働いていることを伝えていた。

試合翌日9日にクラマー監督は、会議の中でアドバイスと求め、その中で大きく問題視されているのが守備陣の崩壊。特に吉田が槍玉に挙げられている。

ディフェンスのリーダーとして今シーズンから加わった吉田。VVVフェンロ、サウサンプトン、サンプドリアと3カ国でプレーし、日本代表のキャプテンでもあり、大きな期待を寄せられ、ディフェンスリーダーという立ち位置にある。

開幕戦ではキャプテンを務め、それ以降も先発フル出場を続けていたが、レバークーゼン戦では79分で交代を告げられることとなっていた。

専門家たちの助言によれば、状況を好転させる方法の1つとして、「5バックにすべき」という点。そして「ディフェンスリーダーである吉田の交代」が挙げられた。

『ビルト』によれば、吉田は「ブンデスリーガでは遅すぎる」という。

シーズン前のイベントで、吉田は体の作りを変えないといけないとコメント。イングランド、イタリア、そしてドイツはリーグのサッカーの特徴やスタイルが異なり、相手のFWに対峙する上で自身を変化させなければいけないとのこと。そのために体の作りを変えていく必要があるとしていた。

開幕して2カ月ほど。ここまで良いパフォーマンスをあまり見せられていない理由には、そういった側面もあるかもしれないが、吉田1人の責任ではないとしても失点が止まらず、ミスも多い守備陣のテコ入れを考えた先に、課題として上げられるのは仕方ないのかもしれない。

あとはクラマー監督がどのような決断を見せるのか。ホッフェンハイム戦で改善が見られなければ、クラマー監督の解任もゼロではない状況であり、吉田にとってはカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて厳しい状況に立たされる可能性が高くなっている。


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