セルティック所属のMF旗手怜央(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会日本代表落選の可能性が取りざたされている。それでも今月19日に行われたスコティッシュ・リーグカップ準々決勝のマザーウェル戦でゴールをマーク。セルティックOBから日本代表FW古橋享梧(27)やFW前田大然(24)らを上回る選手として高評価を受けている。

 同選手は昨年末に川崎フロンターレからセルティックへ完全移籍。海外挑戦1年目からレギュラーに定着すると、今季もリーグ戦で10試合中6試合に先発出場。UEFAチャンピオンズリーグではここまで全試合でスタメン出場している。

 そんな旗手怜央については先月、英紙『デイリーレコード』が移籍金2500万ポンド(約40億円)で売却可能と主張。セルティック史上最高額で放出の可能性が伝えられると、現地ジャーナリストのピート・オルーク氏も「セルティックは少なくとも来年の夏まで、旗手怜央や他のトッププレイヤーを確保しようとするだろう。だが、来年1月から夏の間に彼へのオファーが来るかどうかは、見守るしかない」とコメント。来夏移籍の可能性があると見解を示していた。

 そんな中、英メディア『フットボール・インサイダー』が今月20日に元セルティック所属選手であるフランク・マカベニー氏のコメントを紹介。これによるとマカベニー氏は「(ポステコグルー監督就任以降のセルティック獲得選手の中では)旗手怜央が一番だと思う。彼の獲得は、セルティックが行った最高の契約だと思う」と旗手怜央を絶賛したとのこと。

 「彼はセルティック加入当初、やや頑張りすぎたかもしれない。何度かチャンスを逃したし、自分自身に少し厳しいところがあった。そういう時はシンプルであり続けることが必要なんだ」

 「今はパスで様々なエリアにボールを供給している。それにマザーウェル戦でのゴールの決め方は、見事としか言いようがない」と加入当初と今季のプレーを比較したという。

 また『フットボール・インサイダー』は同氏のコメントをうけて「旗手怜央は、アンジェ・ポステコグルー体制のもとセルティックと契約した中で最高の選手だ。彼は今シーズン、間違いなく新たなレベルに到達している」と称えている。

 旗手怜央はセルティックで活躍する一方、先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合では出番なしに終わった。また英メディア『フットボール・スコットランド』は27日のエクアドル戦後、「旗手怜央のワールドカップ出場への夢が消えた」とし、同選手のカタールW杯出場が絶望的だと報じている。