11月20日に開幕するワールドカップ・カタール大会に出場する全チームのニックネームを紹介しよう。前回のグループA~Dに続き、今回はグループE~Hまでの残り16チームを見ていこう。

■グループE

ワールドカップ出場チームの“愛称”を一挙紹介! 我らが「SAMURAI BLUE」が挑むのは…<グループE〜H>

▼スペイン代表
愛称=ラ・ロハ
赤を基調としたユニフォームのため、スペイン語で「赤色」を意味する愛称が付けられている。ちなみに、1920年アントワープ五輪で銀メダルを獲得したスペインの五輪代表は「ラ・フーリア・ロハ(赤の猛威)」と呼ばれ、一時はそれが定着したこともあったそうだ。

▼コスタリカ代表
愛称=ロス・ティコス
「ティコス」は「ティコ」の複数形でコスタリカの男性を意味する。女性は「ティカ」のため女子代表は「ラス・ティカス」と呼ばれる。コスタリカの国旗も赤、白、青の三色のため「ラ・トリコロール」の愛称で呼ばれることもある。

▼ドイツ代表
愛称=ナツィオナルエルフ
「ナツィオナルエルフ」は愛称というよりも、単純にドイツ語で「代表チーム」を意味する言葉だ。過去には、元代表FWオリヴァー・ビアホフらが中心となって2015年にドイツ語で「ザ・チーム」を意味する「ディー・マンシャフト」を正式なチームの愛称として定めたこともあった。しかし、この愛称は国内で物議を醸し、今年7月に使用撤廃が発表された。今は、各々が好きな呼び方で呼ぶようになっているという。

▼日本代表
愛称=サムライブルー
日本代表の愛称と言えば、「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」だ。これは2009年10月、日本サッカー協会が新しいエンブレムと共に発表したもので、日本代表のチームカラーである「BLUE」にちなんでつけられた。ちなみに女子代表の「なでしこジャパン」という愛称は、2004年のアテネオリンピック前に誕生。男子代表の「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」よりも歴史は古い。

■グループF

ワールドカップ出場チームの“愛称”を一挙紹介! 我らが「SAMURAI BLUE」が挑むのは…<グループE〜H>

▼ベルギー代表
愛称=デ・ローデ・ダイフェルス
「赤い悪魔」の意。1900年代に行われたオランダ代表との試合で、オランダメディアがベルギー選手について「悪魔のようなプレーぶり」と報じた。ベルギーは赤いユニフォームを着用していたため、「赤い悪魔」という愛称が誕生したという。

▼カナダ代表
愛称=レ・ルージュ
カナダの公用語は英語とフランス語。そのためフランス語で「赤」を意味する「ルージュ」が愛称になっている。また、カナダ人を意味する俗語の「カナックス」の愛称で呼ばれることも。それからアメリカ代表の「USMNT」同様に、記事では「CanMNT(カナダ・メンズ・ナショナル・チーム)」と略されることがある。

▼モロッコ代表
愛称=アスワド・アルアトラス
アラビア語で「アトラス・ライオン」という意味だ。モロッコの国獣はアフリカ北部に生息していた野生絶滅種の「バーバリライオン」で、その別名が「アトラス・ライオン」だ。モロッコなどにまたがるアトラス山脈に生息していたという。

▼クロアチア代表
愛称=ヴァトレニ
「ヴァトレニ(炎の男)」という言葉を作ったのは、クロアチアの作家ヨシプ・プルデウス。彼が1996年にフットボールアンセム「11 Vatrenih(11人の炎の男たち)」の歌詞を書き、代表チームの愛称として定着したという。その他には、国旗やユニフォームの「チェック柄」を意味する「Kockasti(コツカスティ)」と呼ばれることもある。

■グループG

ワールドカップ出場チームの“愛称”を一挙紹介! 我らが「SAMURAI BLUE」が挑むのは…<グループE〜H>

▼ブラジル代表
愛称=セレソン
「セレソン」はポルトガル語で「セレクション(選抜)」の意味で、いわゆる「代表チーム」ということだ。今ではお馴染みのカナリア色のユニフォームは1954年のワールドカップから着用されており、その色にちなんで「カナリーニョ」の愛称で呼ばれることもある。2016年に誕生したブラジル代表の公式マスコットも「カナリーニョ」という名前のカナリア(鳥)だ。

▼セルビア代表
愛称=オルロヴィ
セルビア語で「イーグルズ(ワシ)」の意。セルビアの国旗には白い双頭のワシが描かれているのだ。セルビアサッカー協会が今回のワールドカップに向けて公開したプロモーションビデオでは、飛び立ったワシが最終的にドラガン・ストイコヴィッチ代表監督の肩に止まるという演出になっている!

▼スイス代表
愛称=Aチーム、ラ・ナティ、ロッソクロシアーティ
フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語と4つの公用語を持つスイスでは、代表チームにも複数の愛称がある。「ラ・ナティ」は“ナショナルチーム”の略。「ロッソクロシアーティ」は、赤字に白の十字架を描いたスイス国旗にちなんで、イタリア語で「赤い(ロッソ)十字軍(クロシアーティ)」という意味を持つ。

▼カメルーン代表
愛称=レ・リオン・アンドンプターブレ
最も格好いいニックネームの1つとして知られるのがカメルーン代表だろう。「レ・リオン・アンドンプターブレ(Les Lions Indomptables)」はフランス語で「不屈のライオン」を意味する。百獣の王であるライオンは、カメルーンの国獣だ。

■グループH

ワールドカップ出場チームの“愛称”を一挙紹介! 我らが「SAMURAI BLUE」が挑むのは…<グループE〜H>

ポルトガル代表
愛称=セレソン
ポルトガル代表もブラジル代表と同じように「セレソン」と呼ばれるが、国外ではブラジル代表と区別するために「セレソン・ダス・キナス(五点形の代表)」と呼ばれることがある。五点形とはエンブレムの中心に描かれている5つの盾のこと。これはポルトガルにとって重要なアイコンで、初代国王がイスラム軍との戦いで敵の王を5人倒したことを意味するそうだ。

ガーナ代表
愛称=ブラック・スターズ
国旗に記された「黒い星」がニックネームとなっている。この黒い五芒星はアフリカの自由の象徴で、1957年にガーナ国旗がデザインされた際に「赤、金、緑」の三色旗に「黒い星」があしらわれた。ちなみに、U-20代表チームの愛称は「星」ではなく「衛星」が用いられて「ブラック・サテライツ」、U-17代表チームは「小さい星」で「ブラック・スターレッツ」となる。

ウルグアイ代表
愛称=ラ・セレステ
「ラ・セレステ」は、国旗やユニフォームに使用されている「水色」を意味する。また「ロス・チャルアス」や「ラ・ガラ・チャルア」と呼ばれることもある。チャルアは南米の先住民族である「チャルア族」のことで「ラ・ガラ・チャルア」は「チャルア族の爪」という意味だ。

韓国代表
愛称=テグッチョンサ
韓国語で「太極戦士」の意。さらに韓国サッカー協会のシンボルである虎にちなんで「アジアの虎」と呼ばれることもあるという。

(記事/Footmedia)