W杯グループステージ突破の可能性はある
アジアの強豪としてワールドカップでの躍進が期待されるイラン代表。グループBにてイングランド代表、アメリカ代表、ウェールズ代表と同居しており、イングランドを除く3チームの実力は拮抗している印象がある。イランにもグループ突破のチャンスはあるだろう。
前線でカギとなるのは、FCポルトで躍動するFWメフディ・タレミだ。イランの前線ではレヴァークーゼンのサルダル・アズムンが世代の中心人物だったのだが、10月にふくらはぎを傷めてしまった。最悪の場合はワールドカップに間に合わない可能性もあると見られており、その場合はタレミがすべてのカギだ。
何と言っても今季はチャンピオンズリーグでの成績が見事で、グループステージで5ゴールを記録。ポルトは見事にグループステージ突破を決めており、タレミの5ゴールが効いているのは間違いない。5大リーグではないものの、ポルトガルを代表する名門ポルトで主力を張るのは簡単ではない。タレミもアジアを代表する実力派アタッカーと言えよう。
1日に行われたアトレティコ・マドリードとのグループステージ最終節ではチーム最多となる6本のシュート、こちらも最多となる4回のチャンスメイク、デュエル勝利数4回、そして貴重な先制点を記録しており、チームも2-1で勝利を収めている。
その実力はワールドカップでも強豪相手に通用するはずで、代表監督に復帰したカルロス・ケイロスがどう活かしてくるのか注目が集まる。アズムンも間に合えば面白いことになりそうだが、イランは今回こそグループを突破できるのか。実力的にはアメリカ、ウェールズにも勝てるはずで、イングランド相手にも接戦までは持ち込めるだろう(データは『Squawka』より)。