【プレミアリーグ】トッテナム1-2リヴァプール(日本時間11月7日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)

 シュートが放たれた瞬間、リヴァプールのゴールを守る名手アリソンでさえ、失点を覚悟したに違いない。しかし次の瞬間「カンッ」と乾いた音がスタジアムに響き渡る。絶体絶命のピンチを防いだのは、ゴールのポストだった。この試合、幾度となく窮地を救い、マン・オブ・ザ・マッチ級の活躍を見せたリヴァプール側のポストに、ファンからは多くの賛辞が送られたが、絶好の得点機を"ポスト"に阻まれたコンテ監督は口をあんぐりと開き、ただただ愕然とした表情を浮かべた。

【映像】MOM級の活躍をみせるゴールポスト

 後半開始早々、2点ビハインドのトッテナムが猛攻をかける。徐々に得点の匂いを感じさせつつあった49分、イングランド代表DFダイアーが右サイドからきれいな弧を描くアーリークロスをボックス内に送り込む。ファーサイドのセセニョンが猛然とボックス内に走り込んで追いつき、ダイレクトでマイナスクロスを折り返すと、中にはボックス内で完全にマークを剥がすことに成功したクロアチア代表MFペリシッチ。クロスに顔を出し、またもやダイレクトで完璧にミートしたシュートを放ったのだが、ボールは無情にもポストに直撃した。

 美しいクロスからのダイレクトプレーが連続し、リヴァプールDF陣はボールウォッチャーになるしかない完璧な場面だったこともあり、ABEMA実況の倉敷保雄氏は「入っていたらゲームは俄然面白くなっていましたね」と惜しむコメントを残した。もちろんABEMA視聴者も「MOMゴールポスト」、「ポストニキ」とコメント欄で大盛り上がりだった。

 その後も猛攻を続けるトッテナムは、70分、イングランド代表のエースストライカー・ケインのスーパーゴールで1点を返すが反撃はそこまで。最後まで集中した守備とポストの活躍でリヴァプールが逃げ切り、連敗脱出に成功した。

(ABEMA/プレミアリーグ)