イングランド代表を率いるガレス・サウスゲート監督が、FIFAワールドカップカタール2022から外れたチェルシーに所属する同国代表DFリース・ジェームズに言及した。10日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 1966年大会以来2度目の優勝を目指すイングランド代表は、10日にカタールW杯に臨むイングランド代表メンバーを発表し、FWハリー・ケインやMFメイソン・マウントら26名を順当に選出した。さらにそけい部の負傷により戦列から離脱中のDFカイル・ウォーカーもメンバーに招集した一方で、同じく負傷離脱中のR・ジェームズは選外となった。

 R・ジェームズは10月11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループE第4節のミラン戦でひざを負傷。復帰までは8週間と診断されたものの、W杯出場を夢見ていた同選手は懸命にリハビリを行い、ジョギングができる状態まで戻っていた。それでも、サウスゲート監督はメンバー発表前に同選手には直接招集しないことを伝えたことが明らかになっていた。

 W杯メンバー発表に際し、改めて選外となったR・ジェームズについて聞かれたサウスゲート監督は「素晴らしい選手であるリースには非常に難しい決断を下さないといけなかった」と苦渋の決断だったことを強調しつつ、復帰までまだ時間がかかることを大きな要因に挙げた。

「すべてが完璧に進んだとしても、彼は大会の後半まで出場することができなかった。復帰までの道のりには未知数なことが多すぎた。それに、グループステージで起用できない選手を連れて行くことは一部のグループでは傲慢と見られることもある」

「しかし、すべてがうまくいって彼が起用可能となっても、8週間離脱していた彼をいきなり準々決勝で起用することになり、それは本当に厳しいものになると思う。難しい連絡だった。カイル(・ウォーカー)は遥かにその先をいっており、本当に順調に進んでいる」