W杯もロナウドがFW1番手で変わりなし

どれだけクラブで不調だったとしても、FWクリスティアーノ・ロナウドがポルトガル代表メンバーから落選することはない。おそらく世界中のサッカーファンがそう考えていたはずだ。先日発表されたワールドカップ・カタール大会へ向けたメンバーにも、ロナウドは当たり前のように名を連ねている。

それどころか、クラブでの状況に関わらずポルトガル代表でのロナウドは先発に固定される可能性が高い。ワールドカップでも前線はロナウド中心となるだろう。

だが、所属するマンチェスター・ユナイテッドでは明らかに調子が上がっていない。今のロナウドに前線を託すのはリスクのある行為と言える。

スポルティングCPでアシスタントコーチなどを務めてきたチアゴ・フェルナンデス氏は、ロナウドには自由な選択権があると主張している。その中で最適なバランスを見つける必要があり、それがポルトガル代表のキーワードだ。

「今も多くのポルトガル国民はクリスティアーノを世界最高の選手と見ている。ただ、彼の地位に疑問を持つ人もいる。多くの人々は彼がやりたいようにプレイしていることを知っている。ペナルティエリアを離れたい時は離れるし、ワイドに開きたい時は開く。先発したい時は先発するし、休みたい時はベンチにいる。ピッチに残りたい時は、交代した方がいい場面でもピッチに残る。今でもクリスティアーノは優れていると信じているが、チームとして適切なバランスを見つけることが必要だ。もう彼のコンディションは以前と同じではないからね。ポイントは彼がそれを理解できるかだ」(英『BBC』より)

ロナウドはまだ代表でのキャリアを続ける考えを持っており、同メディアは本人が望めばEURO2024でもメンバー入りが保証されるのではないかと見ている。それだけロナウドは同国にとってアンタッチャブルな存在ということだ。

今回のワールドカップも、良くも悪くもロナウド次第となるだろう。コンディションが上がれば、その得点力は今でも世界屈指だ。チームを勝利に導いてくれるだろう。代表監督フェルナンド・サントスもロナウドに賭けるしかない状況だが、ロナウドは大会中に爆発するだろうか。