日本代表と韓国代表はどこまで勝ち進むのか
ワールドカップにおけるアジア地域への期待値は低い。それもそのはずで、前回のロシア大会でラウンド16に進出したのは日本だけだった。その日本もベルギーに敗れており、8強入りを逃している。
それでも世界で活躍できるタレントはアジアにも眠っており、このワールドカップ・カタール大会でさらなる成長を遂げるかもしれない。
米『ESPN』ではW杯を前にアジアで注目すべき選手を5人紹介している。カタール代表のFWアクラム・アフィーフ、イラン代表のMFオミード・ノールラフカン、サウジアラビア代表のFWフィラース・アル・ブライカーン、日本代表のMF久保建英、韓国代表のMFイ・ガンインの5人だ。
この中でもとくに注目すべきは欧州で戦っている久保とイ・ガンインの2人だろう。久保はバルセロナ、イ・ガンインはバレンシアの下部組織で育っており、欧州で英才教育を受けてきた。
昨季は共にマジョルカでプレイしており、前線で共闘する試合もあった。地位を確立するほどのパフォーマンスは披露できなかったが、久保はレアル・ソシエダへ移籍。セカンドストライカーという新天地を与えられ、飛躍を果たした。ここまでは12試合で2ゴール2アシストを記録しており、前線で得点に絡んでいる。
イ・ガンインはマジョルカに残り、今季は14試合で2ゴール3アシストと主力級の活躍を見せている。チーム内得点王のヴェダト・ムリキをサポートしており、マジョルカはここまで11位と善戦している。
久保は左サイドハーフ、もしくはトップ下での先発が日本代表で期待できる。左サイドには三笘薫というジョーカーが控えており、久保はスタートから全速力で飛ばすことができる。
対するイ・ガンインは韓国代表で地位を確立できていない。無事カタール行きのメンバーに選ばれたが、前線はソン・フンミンやファン・ウィジョ、ファン・ヒチャン、チョン・ウヨンと欧州でプレイするアタッカーが多く、1番手となれていないのが現状だ。今大会の交代枠は5枠となっており、どこかで起用されるだろう。その少ないチャンスを生かしたい。
W杯で活躍が期待される久保とイ・ガンインの2人。所属クラブでも活躍は十分であり、今大会を機に飛躍を掴むことになるのだろうか。