11月15日にカタール・ワールドカップに向けて日本代表は現地でトレーニングを行なったが、脳震盪の影響で別メニュー調整となった遠藤航に続き、守田英正も室内で汗を流すにとどめた。

 森保ジャパンのレギュラーボランチと目されたふたりの別メニュー調整。守田は自身の状態をこう説明した。

「左のふくらはぎに違和感があって、以前に何回かやっているところでもあるので少し大事を取ってという形です」

 チームはカタール・ドーハからUAEのドバイに移動して17日にカナダとの強化試合に臨む。その一戦に遠藤は帯同しない予定で、守田も「チームとして話してどういう流れになるか決まっていない」という。

 
 守田、遠藤がカナダ戦に予定通り出場できないとなると、ボランチは誰が先発するのか。

 最有力は経験豊富な柴崎岳と、怪我が不安視されたが、ここ2日は元気な姿を見せている田中碧だろう。ただし、戦列復帰して間もない田中をフル出場させるのは酷な印象もある。

 となるとボランチの選択肢としてはCBがメインポジションになる板倉滉、谷口彰悟のどちらかを一列上げるか、もしくは左SBとCBを兼務する伊藤洋輝を起用することになるか。

 鎌田大地もフランクフルトではボランチでもプレーするが、彼の特性を考えると、従来のトップ下が適任だろう。

 守田、遠藤の状態を踏まえながら、本番に向けてボランチの人選がひとつのポイントになりそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト特派)

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