FIFAワールドカップカタール2022に臨むフランス代表に招集されているFWオリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)が、現在のチーム状況について言及した。17日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。

 前回のFIFAワールドカップロシア2018では、5大会ぶり2度目の優勝を飾ったフランス代表。史上3カ国目となるW杯連覇を目指す今回のカタール大会ではグループDに入っており、22日にオーストラリア代表と、26日にデンマーク代表と、30日にチュニジア代表と対戦予定だ。

 そんなフランス代表だが今回のカタールW杯では、これまで中盤の主軸としてチームを牽引し続けてきたMFポール・ポグバ(ユヴェントス/イタリア)が負傷の影響でメンバー外に。プレー面だけでなく、チームリーダーの一人でありロッカールーム内で絶大な影響力を持つ同選手の欠場は、フランス代表にとって非常に大きな痛手と言えるだろう。

 ポグバの不在について問われたジルーは、同じく負傷によりメンバー外となったMFエンゴロ・カンテ(チェルシー/イングランド)や、負傷で代表離脱を余儀なくされたFWクリストファー・エンクンク(ライプツィヒ/ドイツ)とDFプレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマン)の名前にも触れつつ、次のようにコメントした。

「ポール・ポグバの欠場はW杯全体として惜しまれているが、我々は彼のことだけでなく、カンテやエンクンク、キンペンベのことも考えているんだ。もちろん、ポール(・ポグバ)はその個性とカリスマ性によりチーム内で大きなスペースを占めている選手だ。でも、僕は他の若いリーダーが現れるだろうと確信している。僕は若い選手たちの兄貴分として必要な時に声をかけ、モチベーションを上げ、チームを団結させる役割を担っているんだ」

 フランス代表ではここまで通算114試合に出場しているジルー。国際Aマッチでの得点数は「49」となっており、ティエリ・アンリ氏が持つ同国代表での最多得点記録「51」にあと3点と迫っている。記録達成にも期待がかかる今回のカタールW杯だが、ジルーは大会に向けての意気込みを次のように示している。

「若い選手と同じように全ての瞬間を楽しみたい。僕の頭の中にはティエリ(・アンリ)を倒すという目標があるが、最大の目標はチームが大会で出来る限り上位に食い込むことだ。うまく行けば優勝カップを持ち帰ることができるかもしれない。2つ目を手に入れることができれば最高だね。まだまだハングリー精神は残っているよ」