サッカー日本代表は19日、カタールワールドカップのグループステージ初戦・ドイツ代表戦に向けて練習を行なった。
森保一監督はこの日から非公開練習にすることを決断。これまでは試合2日前から非公開にすることが通例だったが、ワールドカップでは異例の初戦4日前から周囲からの視線をシャットアウトすることにした。
いよいよワールドカップ本番モードだ。FW堂安律は「初戦に全てをかけて準備していいと思っているので、素晴らしい判断をしたと思っています」と非公開練習に切り替えた指揮官の考えに理解を示した。
「本当に細かいところまで全通りを予想しながらやる必要がある。前日になって入れすぎると頭がパニックになってクリアにならないので、4日あるうちに、常に頭を研ぎ澄ませながらトレーニングするのが必要かなと思っています」
23日のドイツ代表戦までに確認すべきことはたくさんある。堂安は攻撃的なポジションの選手だが、ピッチ上では前線からの激しい守備も、いつも以上に求められるだろう。世界屈指のボール保持力を誇るドイツと渡り合うには、味方と連動したプレスのかけ方などは入念に準備しておきたい。
「フィジカルで何とかなるなら、もうこの一戦で体が潰れてもいいくらい走ります。ただ、(プレスが)ハマらないとか、フィジカルでどうにもならないこともある。回避されてビッグチャンスを招いてはダメなので、戦術と個々の犠牲心、チームに対して全てを払う気持ちで、前線の選手は走らなくちゃいけない。それは日本人の選手全員が覚悟できていると思います」
堂安はドイツ・ブンデスリーガでプレーしており、所属するフライブルクからもDFマティアス・ギンターとDFクリスティアン・ギュンターがドイツ代表に選ばれている。その2人からは冗談交じりに「もう友だちじゃないよ」と言われたそうだが、ワールドカップのピッチでは普段からの関係なく、対戦相手として全力で倒しにいくつもりでいる。
「特にブンデスリーガでやっている選手が多くて、相手の特徴も知っています。フライブルクの選手も2人いるので、もう味方じゃないですし、日本が勝つために全てを賭けていきたいなと思っています」
もし出場した場合にマッチアップが予想されるドイツ代表のDFダビド・ラウムに対しても「特に苦手意識はないですし、上として見るんじゃなくて、本当に互角にやりあえると思っているので、期待してもらえたらと思います」と自信をのぞかせた堂安。サイドでの守備はここ数年で大きく成長した部分だ。
「サイドバックを守備でサポートすることはここ2~3年かけて向上させてきたものがあるので、特に心配はしてないです。そこから攻撃に出るパワーをもっと出していかなくちゃいけない。カナダ代表戦はあまりそれが出せなかったので、コンディション合わせて、そういうのを初戦から出していけたらと思っています」
走って、戦って、最後には試合に勝つ。堂安は打倒ドイツ代表に燃えている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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