FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表DF酒井宏樹(浦和レッズ)が20日、取材対応を行なった。

 20日に行われたカタール代表vsエクアドル代表の一戦で、ついに開幕を迎えたカタールW杯。日本代表は23日、グループE第1節でドイツ代表と対戦するが、酒井は「今日から開幕ですが、今はリラックスしています。これから、自然と緊張感は漂ってくると思いますし、いよいよだなと感じです」と胸中を明かした。

 今大会で日本代表は『まだ見ぬ景色を2022』を胸に、W杯優勝経験国がひしめくグループステージに臨むことになる。決勝トーナメント進出、そして悲願のベスト8に向けて練習から士気が高まっていることについて、酒井は「それだけ強い相手ということ。やるべきことを全て準備していかないと、いい試合ができないと思っています」と覚悟。また「世界的なプレーヤーとマッチアップするので、難しい局面というのは試合中に何度か訪れます。だけど僕としては、スカウティングしやすいというか、誰もが知ってる選手たちなので、癖だったりこういうプレーをする、がわかりやすい。だからうまくいいイメージして、対応することができると思います。逆にワールドカップ予選とかは難しいので」とスペイン代表やドイツ代表の左サイドを抑える自信を覗かせている。

 2014年のブラジルW杯、2018年のロシアW杯に続き、自身3度目の本大会となる酒井。前回大会終了後からの4年間では、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなどの欧州最高峰の舞台でのプレーも経験した。そんな酒井は「ピッチ内で感じているのと、外で見て感じている、やられている、やられていないは違う。ピッチ内でしっかり自信を持って守れる感覚があればやられることはありませんし、逆にそれがチャンスになる時もあります。その雰囲気を11人で共有できればと思います」と本大会を戦う上で、意識の共有が重要と口にした。

 さらに酒井は「ディフェンダーなので、よほど能力差がない限り、止めているという感覚はない。相手が嫌がるようなプレーをするのがDF。僕がたとえ抜かれても、その後、後ろのCBが回収できたら、自分たちにとっては止めたという感覚です。やはりチームとして、その選手の長所を消すこと、それこそが止めたということになると思います」と見解。続けて「局面局面で見て、僕が一対一を制する場面は結構少ない。(リーグ・アンやブラジル代表戦で対戦した)ネイマールにもほどんどやられています。8割やられて2割ぐらい止めているので、その2割をみんなが報道してくれているだけです(笑)」と語っている。