日本代表MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)はMF守田英正(スポルティングCP)のコンディション不良もあり、23日のFIFAワールドカップ・カタール大会グループリーグ初戦・ドイツ戦での先発出場が予想されている。そんな田中碧を輩出した神奈川県川崎市内の小学生対象サッカークラブ『さぎぬまSC』の代表が、小学校入学前の同選手にまつわるエピソードを明かした。20日、中国『新華社通信』が伝えている。
田中碧はさぎぬまSCや川崎フロンターレ下部組織で頭角を現し、2017年に川崎フロンターレのトップチームへ昇格。プロ3年目の2019シーズン途中からレギュラーに定着すると、2019年12月のE-1選手権(旧東アジアサッカー選手権)で日本代表に初選出。昨年6月に川崎フロンターレからデュッセルドルフへの移籍が決まると、東京五輪の舞台でもプレーしている。
そんな田中碧は所属先のデュッセルドルフで主力選手として活躍しているほか、昨年10月以降は代表戦でほぼ全試合に出場。カタールW杯の日本代表メンバーに選ばれると、今月17日の強化試合・カナダ戦ではMF柴崎岳(レガネス)とのダブルボランチにより先発出場していた。
するとさぎぬまSC代表の沢田秀治さんは「田中碧は幼稚園のときから人に負けたくないという気持ちが強かったんです。幼稚園児のためのイベントに参加した後に泣いていたんですけど、理由を聞くと『練習がつまらない』と言ったんです。サッカーを知らない子供たちを対象としたイベントでしたし、彼には合わなかったですね」と告白。入団前の時点ですでに同選手のメンタリティが周囲と一線を画していたことを明かしている。
なお今回のカタールW杯日本代表メンバーでは、田中碧の他にもDF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)、MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC)、GK権田修一(清水エスパルス)の3選手がさぎぬまSC出身である。
また沢田秀治さんは板倉滉について「板倉滉は小学校2年生の時、すでに高校生との試合で活躍していたんです」とコメント。高校生相手に格の違いを見せつけていた幼少期を振り返っている。