カンテやポグバとは違った良さを出したい
今回のカタールW杯ではMFエンゴロ・カンテとMFポール・ポグバという2人の中盤の主力を欠くことになったフランス代表。MFオーレリアン・チュアメニとMFエドゥアルド・カマヴィンガのレアル・マドリードコンビがどれだけやれるかには注目が集まる。
MFカゼミロがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したこともあり、レアル1年目からいきなりレギュラーの座を確保している22歳のチュアメニ。フランス代表でもここ最近はディディエ・デシャン監督に重用されており、9月下旬に行われた代表戦2試合ではどちらの試合でも先発出場を果たした。
一方、2021年夏にスタッド・レンヌからレアルへと移籍した20歳のカマヴィンガは、途中出場がメインながら今季ここまで公式戦20試合に出場している。9月の代表戦では26日のデンマーク戦に先発出場し、チュアメニと中盤でコンビを組んだ。
英『The Mirror』は、フランス代表がW杯2連覇を果たすにはこの2人の成熟が必要だと主張している。また、チュアメニが先発することは間違いないが、カマヴィンガはユヴェントスの27歳MFアドリアン・ラビオと先発の座を争うことになるだろうとも指摘しており、デシャン監督のこのようなコメントを紹介している。
「彼(カマヴィンガ)がピッチに立つといろいろなことが起こる。彼はすべてをきちんとこなせるわけではないし、好きなポジションもあるが、彼のような多才な選手がいることはアドバンテージだ」
カマヴィンガだけでなくチュアメニも、カンテやポグバほどの絶対的なプレイを見せることはできないかもしれないが、どちらも20代前半でレアルの戦力となっている選手であり、潜在能力だけで言えば、カマヴィンガやチュアメニがカンテやポグバを上回っている可能性も十分にある。
この段階にきて、エースとしての活躍が期待されていたFWカリム・ベンゼマが負傷離脱となってしまったこともあり、チュアメニとカマヴィンガの活躍、そして大会内での成長にはより一層期待がかかる。若さがプラスに働く部分も多々あるはずで、怯むことなく果敢なプレイを見せてほしいところだ。