【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループA】セネガル0-2オランダ(日本時間11月22日/アルトゥママ スタジアム)

セネガルとオランダの一戦は見応えのある“守備合戦”となったが、83分にガクポ(PSV/オランダ)のヘディングで先制したオランダが最後に1点を加え2-0で勝利した。

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絶対的なエース・マネを欠いたセネガルが、FIFAランキング8位のオランダに挑む形となった試合は、序盤から手に汗握る攻防が繰り広げられた。10分までにオランダ、セネガルそれぞれがチャンスを作り出し、一進一退のゲームとなっていたが、この試合の焦点は両者の“守備”にあった。デリフト(バイエルン/ドイツ)、ファンダイク(リヴァプール/イングランド)、アケ(マンチェスター・シティ/イングランド)と、いずれもセンターバックができるオランダの鉄壁最終ライン。24分には、セネガルのイスマイラ・サールの強烈なシュートをファンダイクがヘディングで弾き出すなど、守備で大きな見せ場を作った。その後もバチバチの守備のやり合いの末に、前半をスコアレスで折り返した。

ここまで、ボール支配率こそオランダがわずかに上回ったものの、シュート数はセネガル6本・オランダ5本、パス成功率共に84%、コーナーキック3本ずつと、ほぼ互角。迎えた後半、59分にはベルフハイス(アヤックス/オランダ)の強烈な左足シュートをセネガルのクリバリ(チェルシー/イングランド)がシャットアウトするなど、試合前から注目されていたファンダイクとクリバリの“センターバック対決”も際立っていた。

62分、オランダが動く。予選の10試合で12得点をマークし絶対的な得点源となってきたエース、デパイ(バルセロナ/スペイン)を投入。その後も試合は膠着していたがついに近郊が破れた。83分、そのデパイが起点となり、左サイドのフレンキー・デヨング(バルセロナ/スペイン)から中央へのクロスが上がると、これにガクポが合わせてオランダが先制した。それ以前から、今大会が代表デビューとなった203cmの長身GKノペルト(ヘーレンフェーン/オランダ)が何度もビッグセーブを披露するなど、試合は終盤、オランダ優勢の展開へと傾いていった。

そして90+9分、右サイドから切り込んだデパイのフィニッシュをクラーセン(アヤックス/オランダ)が詰めて勝負あり。オランダがセネガルとの接戦を2-0で制した。

ヨーロッパ予選で10試合33得点を挙げた強力な攻撃陣と、鉄壁の守備陣がかみ合いクリーンシートで勝ち切ったオランダ。2大会ぶり11回目の出場となったワールドカップで悲願の初優勝を手にすることができるか。まずは幸先良い大会スタートとなった。

(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)