アメリカ対ウェールズは1-1の引き分けに終わる

 アメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチは、11月21日のカタール・ワールドカップ(W杯)グループB第1節のウェールズ代表戦で、FWティモシー・ウェアの先制点をアシストした。背番号10を付け、チームの攻撃を牽引したプリシッチだったが、チームは後半37分にウェールズ代表FWギャレス・ベイルにPKを決められ、試合は1-1の引き分けに終わっている。

 試合後のミックスゾーンで、プリシッチは「間違いなくガッカリしているよ。素晴らしいスタートを切れて、必要だったゴールを挙げることもできた。でも、後半は落ちてしまい、同点ゴールを許してしまった」と、勝ち点3を逃したことを悔しがった。それでも、上位2チームに入って決勝トーナメントに進出することについては「間違いなく僕たちは達成できる。このグループを突破できるだけの力がある。次の試練はイングランド戦になるが、その試合に向けて準備をして、アグレッシブに勝利を目指すだけだ」と、自信を見せた。

 この試合、相手の厳しいマークにあい、何度も倒される場面があったプリシッチだが、それでも立ち上がって前進した。「とにかく勝ちたいからね。僕は戦えるし、このチームが大好きだ。自分の国のためにW杯で戦えることを誇りに思っているし、自分の力を出し切ることは、最低限やらなければいけないことだよ」と、説明した。

 そして初めてのW杯の試合を終えた感想について「感情も高ぶったし、ビッグゲームで興奮した」と言い、「最初の試合で勝ち点1を得たのは、勝ち点ゼロに終わるよりもいいことだ。次の試合に切り変えるべきだし、この試合から学ばないといけない。多くの選手たちにとって、今回は初めてのW杯だからね」と、キャプテンとしてチームの成長にも期待した。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)