カタールW杯初戦でアルゼンチンに2-1で破る大金星

 サウジアラビア代表は、11月22日のカタール・ワールドカップ(W杯)初戦でアルゼンチン代表を2-1で破る大金星。この快挙にサルマン国王は翌23日を国民の休日にすると即決して発表したという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 試合は前半10分にアルゼンチンがFWリオネル・メッシのPKで先制したものの、ハイラインのサウジアラビアの背後を突いた攻撃が次々にオフサイド判定となり追加点を奪えず。逆に、サウジアラビアは後半開始直後にFWサレハ・アルシェハリが同点ゴールを奪い、さらに勢いに乗ったままMFサレム・アルドサリが勝ち越しゴールを奪った。

 残り時間は守る展開になったが、GKムハンマド・アルオワイスもファインセーブを連発。粘り強い守備でタレント軍団アルゼンチンを封殺して勝利した。

 この勝利にサウジアラビアは王室もお祭り騒ぎとなり、サルマン国王は息子のモハメド王子の提案で翌23日を祝日にすると即決。あらゆる労働者や学生が職務を免除されるという。また、王室議員はテーマパークなど娯楽施設への入場を、試合があった22日の当日中は無料にすると発表しているという。

 まさに王の一存ですべてが決まる国家体制だからこその豪快な決定だが、それほどまでに世界の強豪アルゼンチンをW杯で撃破した快挙はサウジアラビアにとって偉大な足跡になったということのようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)