【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループD】フランス4-1オーストラリア(日本時間11月23日/アルジャノブ スタジアム)
アクロバティックなシュートが決まっていれば、それこそ世界中が震撼したはずだった。前回大会覇者フランスは個々の実力も世界トップクラス。オリビエ・ジルーがクロスボールにハイレクトで合わせたバイシクルシュートは、思わず見とれてしまうほど美しかった。
試合開始直後に1点を節なったフランスだが、前半のうちに逆転に成功する。勢いに乗った後半も攻撃を継続し、左サイドを起点に追加点を狙っていた。
オーストラリアがクリアしたボールを拾い、再度攻撃の基盤を整えるフランスは50分、テオ・エルナンデスが左サイドでボールを受け取って深い位置まで持ち運び、その流れでボックス内へ絶妙なクロスを上げる。ファーで待ち構えていたジルーは、ボールの落下地点に合わせて立ち位置を微調整。そしてジャンプ一番、強烈なバイシクルシュートを放ったのだ。
シュートは惜しくも左外へと流れてしまったが、数メートル内側ながらネットを揺らしていたことは間違いない。スタジアムは、ジルーの美しいフィニッシュに大盛り上がりだった。ABEMAの解説・中田浩二氏も「ジルーらしい、アクロバティックなシュート」と身体能力の高さに感嘆すると、実況・斎藤康貴氏も「芸術的なシュートでした」と唸った。
視聴者も「決めたらえぐかった、これ入っていたら大会ナンバーワンゴール」「おーかっこいい。エレガントだ!」などとコメントし、彼のプレーに魅了されたようだった。
結果的にフランス代表は、ベンゼマを欠いた中での注目の初戦を4得点で快勝し、前回大会王者の実力を遺憾なく発揮した。圧倒的な層の厚さと実力の高さに、ワールドカップ2連覇への期待がより一層高まる。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)