板倉、浅野、堂安に7点の高評価、森保監督の采配には「最高点を与えない手はない」

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、11月23日にカタール・ワールドカップ(W杯)グループE第1節でドイツ代表(同11位)と対戦し、2-1の逆転勝利で大金星を挙げた。この試合を受けて、ブラジルメディアが森保ジャパンを「10点」満点で採点。異例の満点評価を監督に与えたほか、得点者2人を含む計3人に7点の高い評価を付けている。

 日本は前半31分、ペナルティーエリア内でGK権田修一(清水エスパルス)がDFダビド・ラウムを倒してPKを献上。これをMFイルカイ・ギュンドアンに決められて先制を許し、0-1で前半を折り返す。

 それでも日本は後半、システムを3バックに変更しMF三笘薫(ブライトン)ら攻撃的な選手を次々にピッチに送り込むと、同30分に左サイドから崩してGKマヌエル・ノイアーが弾いたボールを途中出場MF堂安律(フライブルク)が沈めて同点ゴールをゲット。さらに同38分にはDF板倉滉(ボルシアMG)のロングボールに抜け出した、こちらも途中出場FW浅野拓磨(ボーフム)が絶妙トラップから見事にニアをぶち抜きついに勝ち越しに成功した。

 この“ジャイアントキリング”を大々的に取り上げたのは、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」で、同点ゴールの堂安、勝ち越し弾の浅野にそれぞれ7点の高評価を与えた。

 堂安について「補欠だからといって、この世代で最も偉大な才能の1人が落ちぶれたわけではない」としたうえで「伊東(純也)が不動の地位を築いているため、控え選手となっているが、同点ゴールを決め、ほぼすべてのプレーを正しくこなしその価値をあらためて示している」と賛辞を送った。

 浅野に対しても「メンバーの中で最も批判された人物が、ドイツ戦で勝利のゴールを決めるとは誰が想像しただろうか?」と切り出し「最も重要な場面で名誉挽回し、歴史的なゴールを決めた。コントロール、走り、フィニッシュ…今回、“ジャガー”はすべてを完璧にこなした」と驚きをもって報じている。

 また、浅野の得点をアシストした板倉にも7点が与えられ「完全に集中し、常に正確なマークをしていた。勝利のゴールにつながるアシストも記録した」と称賛し、この試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選んでいる。

 さらに、采配をずばり的中させた森保監督には異例の10点満点を与え「日本史上最大の勝利を達成した監督に、例外的に最高点を与えない手はない」と伝え「確かに前半の作戦は失敗したが、後半は勇気を持って勝つためにいくつかのリスキーな変更を行い、功を奏した」と評価している。(FOOTBALL ZONE編集部)