サッカー日本代表は25日、カタールワールドカップのグループステージ第2戦・コスタリカ代表戦に向けて練習を行った。
報道陣に公開された冒頭15分間で、グラウンドに姿を現した選手は24人だった。DF冨安健洋とDF酒井宏樹は別メニュー調整となった模様だ。前者は右太もも裏の違和感で、後者は左太もも裏の違和感で24日もホテルでの調整になっていた。
練習後に取材に応じた酒井は「やれることはやって、みたいな感じです。もちろんこういう大きな大会なので、準備は最大限にしていきたい」と今後もチームとともに戦い続けるつもりでいる。
ただ、コスタリカ戦は欠場することになるだろう。本人も「現実的にはそう(欠場)だと思いますけど、まだそれに関しては喋っていない。もちろん行けと言われたら、そこは監督と話をしていきます」と述べ、難しい状況であることを明かした。すでに24日に検査を済ませているが、診断結果に関しての公式なアナウンスはない。
全体練習に参加した24人は、ランニングやボール回しなどを行った後、戦術練習に移ったと見られる。ピッチにはコスタリカ代表を模したと思われる4-4-2の並びの人型と、日本代表の立ち位置を示すと思われる4-2-3-1の並びのマーカーなどが配置されていた。
FW伊東純也は「今日リカバリーのメニューだったんで、そんな動くこともなかった」と語ったため、23日のドイツ代表戦に長い時間出場した選手たちは戦術練習よりも回復に努めた可能性もある。チーム全員でコスタリカ代表戦に向けた戦い方を確認するのは前日の26日しかなさそうだ。
なお、27日のコスタリカ戦が13時キックオフ予定ということもあり、この日は強い日差しが降り注ぐ暑い時間帯に練習を実施した。GKシュミット・ダニエルは「GKとしてはそんなにきつくないのかなと思うけど、明らかに日差しがあると暑さが全然違う」と話していた。
カタールワールドカップで使用されているスタジアムには最新の空調システムが設置されており、ピッチ上はエアコンが効いて涼しくなっている。それでも強い日差しを防ぐことは難しく、ドイツ代表戦よりも過酷な気候でプレーしなければいけないかもしれない。
練習冒頭の雰囲気は非常に明るく、大きな笑い声が聞こえる場面も。DF長友佑都はボール回しを1人喋りで盛り上げていた。
(取材・文:舩木渉)