後半39分、ヘネシーが退場となってアディショナルタイムに2失点

 ウェールズ代表FWギャレス・ベイルが、11月25日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦イラン戦(0-2)の敗戦について「レッドカードは試合を完全に変えてしまった」と終盤に退場者を出したことが決定打になったと振り返った。英紙「デイリー・メール」が報じている。

 ウェールズは初戦でアメリカ代表と1-1の引き分け、ベイルはその試合でPKを決めていた。イングランド代表とも同居するグループなだけに、このイラン戦は絶対に勝ち点の落とせないゲームだった。

 しかし、ウェールズはイランに試合の主導権を握られ、思うようにチャンスは作れず。特に後半は決定機と呼べるチャンスもほとんど作れなかった。

 すると、後半39分にGKウェイン・ヘネシーが退場に。カウンターへの対応でエリア外に飛び出し、FWメフディ・タリミと接触したプレーは最初イエローカードと判定されたが、オンフィールドレビューの結果、レッドカードに変更。今大会初の退場者となった。

 数的不利となったウェールズはその後、9分間あった後半アディショナルタイムの間に2失点し、0-2で敗れた。

 キャプテンとしてピッチに立っていたベイルは、「がっかりだ。それ以外に言えることはない。僕らは最後の1秒まで戦った。受け入れるのは難しいが、ここからリカバリーし、もう一度進むしかない」と胸の内を明かした。

 これでウェールズは2試合を終えて1分1敗。勝ち点1のまま足踏みで、ベイルは決勝トーナメント進出について「ほかのチーム次第だけど、難しくなった」と述べた。また、イラン戦について「レッドカードは試合を完全に変えた」とヘネシーの退場がターニングポイントになったと振り返った。

 ベイルはこの試合で代表110キャップを刻み、ウェールズ代表の歴代最多出場記録で単独1位となった。しかし、その偉大な記録に勝利という形で花を添えることはできなかった。(FOOTBALL ZONE編集部)