現地時間11月27日にカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(F組)第2戦が行なわれ、初戦でモロッコと引き分けたクロアチアと、ベルギーに敗れたカナダが対戦した。

 試合はいきなり動く。カナダは2分、右サイドのブキャナンのクロスに、初戦のベルギー戦でPKを失敗したデイビスが反応。勢いよく飛び込み、豪快なヘディングシュートを叩き込んで、先制点を奪った。これが記念すべき、カナダのW杯初ゴールとなった。

 反撃に出るクロアチアは26分、モドリッチが起点となり右サイドを崩すと、クラマリッチが、巧みなステップからネットを揺らす。だがオフサイドの判定でノーゴールとなった。

 それでも36分、コバチッチからペリシッチへと繋ぎ、最後はクラマリッチが左足のシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 さらにクロアチアは44分、右サイドを崩すと、ユラノビッチがそのまま中央へ持ち上がりラストパス。これをリバヤが決めて逆転に成功する。前半はクロアチアの1点リードで終える。
 
 後半も攻撃の手を緩めないクロアチアは、9分に右サイドを突破したモドリッチのお膳立てにクラマリッチが合わせたが、GKボージャンの好守に阻まれた。

 クロアチアの追加点は70分、左サイドのペリシッチのクロスに、ゴール前でフリーになったクラマリッチがワントラップから左足を一閃。ボールはゴール左に吸い込まれた。

 そしてアディショナルには、カウンターからマイェルが勝利を決める4点目を決めて突き放した。

 負ければグループステージ敗退が決まるカナダは後半、攻勢をかけたいところだったが、クロアチアの守備に苦戦し、シュートまで持ち込めなかった。

 試合はこのまま4-1で終了。逆転したクロアチアが、今大会初勝利を挙げた。グループステージ最終戦では、クロアチアがベルギー、カナダがモロッコと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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