FIFAワールドカップカタール2022・グループE第2節が27日に行われ、日本代表はコスタリカ代表に0-1で敗戦を喫した。同試合に先発出場したFW上田綺世(サークル・ブルッヘ/ベルギー)が試合を振り返っている。
23日に行われたドイツ代表との一戦で出番のなかった上田は、この試合が自身にとってのワールドカップのデビュー戦に。スタメンで最前線に入ったストライカーは「もちろん緊張しました」とデビュー戦を振り返っている。
コスタリカ代表の5バックに手を焼いた印象だったが、上田自身は崩しのイメージを「クロスからもそうですし、1度壁になって、もう1度動き直してというのはイメージしていました」と語る。しかし、終わってみれば決定機の数が多かったとは言い難い。「相手はしっかりと中央を締めて、統一感を持って徹底してやってきたので、そこに対して僕たちはちぐはぐしてしまった」と語ると「そう簡単にはいかなかったなと思います」と悔しさを露わにしている。
上田はポストプレーに苦戦した印象も強かったが、そこは自身も課題として感じているポイントだ。「もうちょっと収めるプレーは求められることだし、自分自身ももっと求めていかなければいけないと思います」と話した後、苦しい状況でも強引なプレーが必要だったと話している。
「必ずしも良い状況でボールが入るわけではない。自分にボールが来た時にしっかりとマイボールにして、自分たちがボールを握る時間を増やしていくのもFWの仕事かなと思います」
攻撃面だけでなく守備面でも噛み合わない場面が少なくなかった。最前線でスイッチ役となる上田は、「相手がしっかり距離感をうまく広げたり縮めたりしながらやってきたところで、僕のスイッチもそうですが、なかなかプレスをかけられなかった。あとはボランチがずっと浮いている状態でハメにいけなかったというのも前半はありました」と語った。
最終的に日本代表は勝ち点「1」までも失う結果となってしまった。上田はチームの戦い方について「もっとしたたかにいかなければいけないとか、振り返ればいろいろあるんですけど」と話しつつも、「ただもう次に向かうしかないので。今日の夜のゲームを見て、自分たちは自分たちでしっかりと準備して次の試合に備えます」とコメント。既に視線を次節のスペイン代表戦に向けている。
勝てば無条件で決勝トーナメント進出を決められる“大一番”のスペイン代表戦は、日本時間で12月1日の28:00(現地時間22:00)にキックオフ予定だ。