後半38分にカゼミーロが決勝ゴール

 カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグG組の第2戦が現地時間11月28日に行われ、ブラジル代表がスイス代表に1-0で勝利。D組のフランス代表に続き、決勝トーナメント進出を決めた。

 ブラジルは10番FWネイマールと右サイドのDFダニーロが負傷欠場。代わりにDFエデル・ミリトン、MFフレッジが先発に名を連ねた。対するスイスは経験豊富なMFジェルダン・シャキリをベンチスタートにし、20歳のMFファビアン・リーダーをスタメンに抜擢した。

 過去W杯では2戦2分と五分の戦いを見せてきた両チーム。この試合もお互いに一歩も譲らない攻防を見せ、スコアレスのまま試合が進む。前半最大の決定機は27分、ブラジルのMFラフィーニャの右サイドから逆サイドでフリーになったFWヴィニシウス・ジュニオールへとクロスを届けたが、シュートはスイスの守護神GKヤン・ゾマーに防がれた。

 後半を迎えるにあたってブラジルはMFルーカス・パケタを下げ、よりアタッカー色の強いFWロドリゴ・ゴエスを投入。より前がかりに攻める姿勢を見せた。同19分には抜け出したヴィニシウスがゾマーとの1対1を冷静に沈めてブラジルの先制ゴールかと思われたが、ここは起点となったFWリシャルリソンのプレーがオフサイドとなり、得点は認められなかった。

 その後も、ブラジルはFWガブリエウ・ジェズスやFWアントニーなど次々と攻撃的な選手をピッチに送り込んだ。すると同38分、MFカゼミーロが豪快なシュートを右のサイドネットに突き刺して先制。スイスの名手ゾマーもノーチャンスの強烈な一撃だった。

 このゴールが決勝点となり、ブラジルは1-0で勝利。W杯で初めてスイスを撃破した。この結果、G組はブラジルが勝ち点6で首位。スイスが同3で追いかけ、セルビアとカメルーンが同1で並ぶ。最終戦ではブラジルがカメルーン、スイスがセルビアと対戦する。(FOOTBALL ZONE編集部)