1966年以降のW杯では98年大会のフランス以来2チーム目
ブラジル代表はカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグG組で2連勝を飾り、D組のフランス代表に続いて今大会2か国目のベスト16進出を決めた。10番のFWネイマールを負傷で欠くなかで、2試合を通じて被枠内シュート0本という盤石の守備が光っている。
チッチ監督率いる今大会のセレソンは初戦でセルビア代表に2-0で勝利。この試合でFWリシャルリソンが2ゴールを決める活躍を見せた一方、エースのネイマールが右足首を負傷するアクシデントにも見舞われた。
そのネイマール不在で迎えた11月28日の第2戦はスイスの守備に手を焼いたが、後半38分にMFカゼミーロが豪快な右足のボレーシュートを決めて1-0で勝利。2連勝でベスト16入りを確定させた。
ネイマール不在の穴を埋めるリシャルリソンやFWヴィニシウス・ジュニオールなど攻撃のタレントが注目を集めるブラジルだが、経験豊富なGKアリソンやDFチアゴ・シウバらを擁するディフェンス陣の安定感も際立っている。カゼミーロの中盤での強度の高いプレーも手伝ってゴール前に強固な壁を築き、これで2試合連続の無失点勝利となった。
そしてデータ分析会社「オプタ」によれば、ブラジルは2試合連続で被枠内シュートを0に抑えたという。データの残っている1966年以降のW杯では1998年フランスW杯でフランスが記録して以来2チーム目の快記録となった。「オプタ」のツイッターは鉄壁のブラジルディフェンスを「アンブレイカブル」と称賛した。(FOOTBALL ZONE編集部)