6日にクロアチアと対戦する

日本はFIFAワールドカップ・カタール大会で注目される存在になっている。グループステージでドイツとスペインを破り、グループEを首位通過したからだ。

日本はこのW杯に向けて秘策を用意しており、それが[3-4-3]、[3-5-2]の3バックだ。基本的にスタートは4バックで試合に入り、後半から3バックに変化する。ドイツ戦ではこの秘策で相手を驚かせている。

日本の3バックの特徴はウイングバックに入る選手のタイプだろう。基本的にこのポジションは攻撃的なサイドバックが務めることが多い。ただ日本の場合は三笘薫や伊東純也といった一列前の選手を下げて使っている。

伊東はこの右ウイングバックにハマった選手だ。基本ポジションは右ウイングで、日本の攻撃は右の伊東、左の三笘に大きく依存している。森保一監督はこの2人を下げ、攻撃時5トップになることでカウンターでの破壊力を高めた。

しかしこのウイングをウイングバックに下げる手法は全選手にできることではなく、伊東と三笘のスタミナ、守備強度の高さによって実現した采配である。

伊東は今でこそ3トップの一角のイメージが強い選手だが、柏レイソルではサイドバックを経験しており、守備者として戦っていた時期があった。三笘はロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ、ブライトンでウイングバック起用されることがあり、そこで培ったのだろう。

そういった戦いをここまでの3試合で行ってきたが、心配なのは負担の大きいポジションでプレイする三笘と伊東の疲労具合だ。とくに伊東はスペイン戦スタートからウイングバックでプレイしており、結果90分走り抜いた。離脱していた酒井宏樹がトレーニングに戻っており、クロアチア戦の先発は酒井になるかもしれない。

左の三笘は替えが効かない存在だ。長友佑都はより守備的な選手であり、中山雄太は怪我で今回招集されていない。相馬勇紀に期待がかかるが、次は誰がこのポジションでプレイするのか。

3バックでは重要なポジションとなるウイングバック。現状右に伊東、左に三笘が最適解だが、他の選手がカバーすることはできるのだろうか。