日本代表FW南野拓実(モナコ/フランス)が4日、メディア対応に応じた。
FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のクロアチア代表戦を翌日に控え、南野は「ワクワクしています。ここまでやっと辿り着けたので、日本の歴史に残る試合になるだろうし、勝ってベスト16以上の結果を残したいと思います」と率直な意気込みを語った。試合に向けて「うちにはサイドで個が強い選手がいる。そこが1つ鍵になるんじゃないかなと」と語ると、「どうなるかわからないけど、交代で入った選手が流れを変えて試合を決めるというのは、僕らの強みの1つでもあると思うので。そういう展開になればいいんじゃないかなと思います」と続けた。
南野が話した通り、今大会では堂安律(フライブルク/ドイツ)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、三笘薫(ブライトン/イングランド)など、途中交代で入った選手が決定的な仕事をやってのけている。南野自身も今大会はベンチスタートが続いており、ドイツ戦とコスタリカ戦では途中出場した。個人としては難しい大会になっているが、「チームが勝つことが1番なので。どんな時間でもポジションでも与えられたところで、自分の100%を出すだけ」と断言している。
リヴァプールに所属していた時も厚い選手層に阻まれて出場時間が限られていたが、南野は“切り札”として活躍を続けた。自身の準備方法として「特別なことはないですけど」と前置きしつつも、「リヴァプールにいた時にも相手を分析しながら準備ができていた」とコメント。「明日試合に出たら、チームに貢献できたらいいと思います」と話しただけでなく、途中交代で入る選手が果たさなければならない役割にも触れている。
「流れを変えるために交代選手は全員良い準備をしています。良いチーム、勝ち上がっていくチームというのは、ヒーローが毎試合変わって、新しいエネルギーというか、チームが総力戦で戦っているところもある。そういう力は必要になっていると思うので、僕を含めて全員で良い準備をしていきたいと思います」
また、クロアチア代表にはリヴァプール時代の同僚でもあるデヤン・ロヴレン(ゼニト/ロシア)が選出されており、今大会も全3試合にフル出場している。かつての仲間について「世界最高のCBの1人だと思うところがあった」と明かすと、「今はベテランですけど、チームの中心選手。簡単にはやらせてくれないだろうなと思っています」と語った。一方、「ロヴレンのこととかは、FWの選手と話したりとかはしました」と、チームメイトとして戦ったからこその特徴を伝えていることも明かした。
個人としてはここまで苦しい大会となっているが、南野自身は「もちろん、個人的な記録の部分でもゴールやアシストをしたいと思っています。でも、チームがうまく行ってこその個人なので」と語る。「それを達成できて、明日、歴史を作れれば最高ですね」と話した。