あと一歩、目標だった‟W杯ベスト8”には届かなかった。日本代表は「FIFA ワールドカップ カタール 2022」決勝トーナメント第1戦でクロアチアと対戦し、延長戦、PK戦までもつれ込んだ末に敗退。試合後「全部が足りてなかった」と涙した三笘薫が、一夜明け現在の心境を語った。

【映像】日本代表・三笘薫「やればできるということは見せられた。可能性がある限り信じてやる」

 1-1のまま突入したPK戦、1人目の南野拓実がGKに止められた後、三笘は2人目のキッカーとしてボールを蹴った。「自分の足りなさ、力不足を感じた」。自信を持って蹴ったはずのPKはクロアチアのGKに阻まれた。

 「PKについては、色々考えるものはありますが、それ以前にもっと何かできたんじゃないかと思います」三笘が悔やむのはPKだけではない。「1対1の局面ではそれほど負けてない。でも連携や後ろのエリアでの守備の仕方は、まだまだ改善しなければいけないし、そこから前に出ていってシュートを打ち切るというところがまだまだ必要だった」

 日本代表の戦術、あるいは‟切り札”として全試合に出場し、大きなインパクトを残した。クロアチア戦でも、後半から途中出場し、左サイドから攻撃を組み立てては再三大きなチャンスを作った。それでも、突き付けられるのはベスト8に進めなかったという現実だ。

「もうひとつ先に進んでブラジルと対戦できれば他の景色もあったと思う。その責任や覚悟を持ってプレーしなければいけない」

 最後に三笘は、ドイツ、スペインという強豪国を相手に勝利した本大会を振り返って、「色々な国とこの舞台で対戦できたということが自分の中で素晴らしい経験になったので、これを活かさないといけない」「あきらめなければやればできるということは見せられた。可能性がある限り信じてやる」と静かに闘志を燃やした。

(『ABEMANEWS』より)