浅野拓磨が悔しさを露わにした。

 28歳の快速ストライカーは、前回のロシア大会では最終予選で突破に導くゴールを挙げながら、ワールドカップ(W杯)のメンバー入りならず。そこから4年、カタールW杯の直前には大怪我に見舞われ、一時は再びの落選が脳裏をよぎったが、必死のリハビリで何とか大舞台に間に合わせた。

 すると、ドイツとの初戦(2-1)で、浅野は1-1で迎えた終了間際の83分に板倉滉の縦パスを絶妙なトラップで収め、一気にペナルティエリア内に侵入。最後はニコ・シュロッターベックに身体を寄せられながらも、GKマヌエル・ノイアーの頭上をぶち抜く、劇的な決勝弾を叩き込んだ。

 しかし、以降は思うようなパフォーマンスを披露できず。PK戦の末に敗れた最後のクロアチア戦でも、得点が期待されながら沈黙に終わった。

 溢れる想いがあったのだろう。敗退から一夜、浅野はSNSを更新し、こう綴った。
 
「情けないプレーでした。それでも自分の全てを出しました。これが4年半前からこの大会のために準備してきた今の自分の実力です。信じてサポート、応援、ともに戦ってくれた方、本当にありがとうございました。そして監督、チームスタッフ、チームメイト、一緒に戦えたことを誇りに思います。感謝」

 この率直な投稿には多くのファンが反応し、様々なエールが寄せられている。

「情けないプレーなんて誰も思っていません」
「今までで1番興奮したW杯でした。あなたのゴールは一生忘れません」
「胸張って帰ってきてください」
「大会期間中、日本の誰よりも輝いてたぞ!」
「自分の実力を知る事も大きな収穫だったと思う。4年後は更に新しい景色と、あのジャガーポーズを見せてくれ」
「4年後に期待します」

 今大会は全試合出場を果たすも、いずれも途中出場だった。4年を懸け、より大きな存在となり、次はカタールを超えるインパクトを残せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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