優勝候補同士の一戦となる
FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うイングランド代表は、ベスト16でセネガルを下し、準々決勝に進出。11日にはフランスとの一戦が待ち受けている。イングランドDF陣がFWキリアン・ムバッペを止められるかどうかは注目ポイントの一つとなるが、MFカルヴィン・フィリップスはチームメイトのDFハリー・マグワイアへの信頼を示している。
イングランドの次の相手であるフランスは、FWカリム・ベンゼマやMFエンゴロ・カンテ、MFポール・ポグバを欠きながら、グループステージを2勝1敗で勝ち抜き、ベスト16でもポーランドを3-1で下した。特にエース・ムバッペは4試合で5ゴール2アシストを記録するなど躍動しており、今大会の得点王候補となっている。
英『The Sun』によれば、フランスのサポーターやメディアは、不安定なパフォーマンスを見せることの多いマグワイアをムバッペが狙うべきだと考えているようだが、イングランド代表のK・フィリップスはその意見に反論。マグワイアについて好意的な意見を述べている。
「ハリーは今シーズン、恐らく彼が望んでいたほどたくさんはサッカーをできていないし、多くの非難も浴びた。それは非常に勿体ないことだと思う。彼はトッププロであり、偉大なサッカー選手だ」
「マンチェスター・ユナイテッドでプレイしている時、彼は最高のディフェンダーの一人だ。イングランド代表でも長い間トップクラスのディフェンダーだった。とりわけトーナメントではね」
「彼はセットプレイの時やブロックする必要がある時、チャレンジするべき時に、いつもそれを最初にやってくれる選手だ。彼はいつも真っ先にボールに向かっていく。それにとても重要なゴールも何度か決めている。彼は多くの人から揶揄されてきたけど、最初に行くのは彼なんだ」
「イングランド代表に何か悪いことが起こったら、真っ先に言われるのは彼だろう。それは割に合わない。彼のメジャーな大会でのプレイや活躍ぶりを見れば、彼を馬鹿にすることはできない。彼はとても素晴らしい選手だ」
今大会のイングランドは、マグワイアとDFジョン・ストーンズのセンターバックコンビが最終ラインを支えており、3試合連続でクリーンシートを達成中。今のフランスにゴールを許さないのは至難の業だが、マグワイアはチームメイトの信頼に応えることができるか。