前半35分にメッシを起点に先制ゴールが生まれる

 カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝が現地時間12月9日に行われ、アルゼンチン代表とオランダ代表が対戦。前半35分、アルゼンチンはFWリオネル・メッシの超絶スルーパスから先制点を挙げた。

 オランダにボールを回される時間帯もあったアルゼンチンだが、この試合でもメッシが別格のプレーを見せた。前半35分、ピッチ中央、相手の中盤の選手たちの前でDFナウエル・モリーナからボールを受けたメッシは、細かいボールタッチでドリブルを仕掛けてDFネイサン・アケを揺さぶっていく。そしてアケが寄せきれないなか、左足で右前方へオランダの守備を切り裂くスルーパスを送る。これが前方へ走りこんだモリーナの足元にピタリと合うと、モリーナは右足アウトサイドでシュートを流し込んだ。

 ゴールが決まった瞬間、メッシは得点を決めたモリーナよりも早くコーナーフラッグの方向へと疾走して喜びを露わにした。

 英メディア「GIVE ME SPORT」は「天才メッシに限界はない」とスルーパスを称賛し、英公共放送「BBC」で解説をしていた元イングランド代表DFマルティン・キーオン氏が、「彼はどうやってあのパスコースを見つけたんだ? 彼は全く見てもいなかった!」と感嘆していたことも併せて伝えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)