現地時間12月10日、カタール・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメントの準々決勝でモロッコ代表とポルトガル代表が対戦。前者が1-0で勝利し、ベスト4進出を決めた。

 ラウンド16でスペイン代表をPK戦の末に撃破し、史上初の8強入りを果たしたモロッコと、16年ぶりに準々決勝へ駒を進めたポルトガルの一戦は、立ち上がりから攻守が激しく入れ替わる展開となる。

 最初にチャンスを迎えたのはポルトガルだった。5分、右サイドの敵陣中央でFKを獲得すると、キッカーがアーリークロスを供給。これに飛び込んだJ・フェリックスのダイビングヘッドはGKボノに防がれる。

 攻勢を強めると30分には、セカンドボールを拾ったJ・フェリックスがペナルティエリア手前左から右足を振り抜く。相手DFに当たってコースの変わったシュートは惜しくも枠を外れた。

 モロッコはコンパクトな守備からカウンターを狙う。34分には左サイドのアティヤト・アラーからのクロスにアマラーが左足で合わせるも、精度を欠いて得点には至らず。

 それでも42分、アティヤト・アラーからのクロスに反応したエン=ネシリがGKとの競り合いを制し、打点の高いヘディングでゴールに叩き込み、ついに試合を動かす。モロッコが1-0とリードして前半を終えた。
 
 ポルトガルは後半開始早々の51分に、得点を奪うべくC・ロナウドとカンセロを投入。テンポの良いパス回しから相手ゴールを強襲する。58分には、オタービオからのゴール前への浮き球のパスに、G・ラモスがヘディング合わせるも枠を捉えられない。

 その後もサイドを起点に猛攻を仕掛けるも、再三のクロスは味方に合わず。37分、右サイドでの連係からJ・フェリックスが放った強烈なミドルもGKの好セーブに遭った。

 このまま最後までスコアボードは動かず。快進撃を続けるモロッコが難敵を下し、アフリカ勢で史上初の4強入りを決めた。

 モロッコは現地時間12月14日に準決勝で、このあと行なわれるイングランド対フランスの勝利チームと相まみえる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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